深掘り林芳正氏の官房長官起用は岸田政権の「継続」 路線転換図れぬ矛盾編集委員・松田京平 森岡航平印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする

[PR]

連載「異色の政権 検証・石破政権」(3) 自民党幹事長とともに、政権人事の要となる官房長官。閣内では事実上のナンバー2で、首相の代わりに政府の司令塔を務めることもある。歴代内閣では、首相の側近や盟友、同じ派閥で将来の後継と目される有力議員が起用されてきた。 2024年10月1日に首相となった石破茂氏が選んだのは、岸田文雄内閣で官房長官を務めた林芳正氏の再任だった。林氏は「ちょっとびっくりした。もう片付け始めていたんです。打診が来た時は。途中で片付けをやめました」と振り返る。 内閣が交代しても官房長官を続けたケースは2例ある。一つは小渕恵三首相が倒れて森喜朗氏が後継となった際の青木幹雄氏。もう一つは森首相が退陣した後の小泉純一郎内閣で福田康夫氏。しかし、石破政権のように、直近の総裁選で戦ったライバルを起用したケースは前例がなかった。連載「異色の政権 検証・石破政権」高市政権と裏表の関係にあると言える石破政権。石破茂前首相への計4時間にわたるインタビューと、当時の政権幹部や与野党の関係者ら十数人の証言をもとに石破政権の1年を検証し、足元の政治状況の背景を探ります。 石破氏は「岸田内閣の継続性を考えた。自分の政権がどこで終わるかわからないから、林さんだったら間違いないというのがあった」と説明する。総裁選の決選投票で岸田氏の支持を受けた石破氏。旧岸田派幹部の林氏の起用は、その見返りの側面もあったとみられる。 石破氏は政調会長時代、政調会長代理だった林氏とたびたび政策を議論。自身の後任の防衛相に林氏が就く際には、議員宿舎の会議室で2時間近く防衛政策の引き継ぎを行ったこともあるという。 24年の総裁選は、石破氏とともに林氏も立候補した。だが、首相と官房長官の関係にあった岸田氏は、林氏の支持を鮮明にはしなかった。旧岸田派からは上川陽子氏も出馬し、無派閥の小泉進次郎氏の支持に走る議員もいて、旧派内はまとまりを欠いた。 政権の継続性。安倍政権からの政治姿勢の転換を図ろうとした石破氏にとって、岸田氏との関係は、どのようなものだったのか。安倍路線の転換 「岸田さんともっと連携すれば……」 石破氏としては、総裁選にあ…この記事は有料記事です。残り630文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

【この記事の続きが読める】有料記事が読み放題のスタンダードコースが初回1カ月無料!詳しくはこちら宅配紙面の購読者なら、ダブルコース半年割がお得です。詳しくはこちら

この記事を書いた人松田京平編集委員専門・関心分野政党政治、選挙、地方自治森岡航平政治部|首相官邸担当専門・関心分野国内政治関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする