深掘り人事が生んだ「石破おろし」の芽 決選投票争った高市氏は無役に編集委員・松田京平 森岡航平印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする

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連載「異色の政権 検証・石破政権」(2) 石破茂氏と高市早苗氏は、2024年9月の自民党総裁選で争った。史上最多の9人が立候補し、1回目の投票では誰もが過半数に届かず、上位の両氏による決選投票が行われた。 総裁選は、国会議員票と党員・党友の「地方票」で決する。このうち地方票について、石破氏は自身が優勢との自負を抱いていた。とりわけ従事者を中心とする「農業票」は、全国のJA(農協)が集まる大会に農林水産相経験者として毎年のように出席し、親交を深めてきたとの思いがあった。 むしろ、石破氏の弱点は国会議員票にある。そう考えた村上誠一郎前総務相は、山崎拓・元自民党副総裁の呼びかけに応じて石破陣営に入ると、連日のように議員に電話をかけて支持を求めた。村上氏は覚えている。「簡単に良い返事は出てこない。旧石破派の主力だった人はほとんど帰って来なかった」 石破氏は、安倍政権下の15年、先々の総裁選を見据えて自ら派閥を結成した。だが、後の総裁選での敗北をきっかけに退会者が相次ぎ、わずか6年で解消した。結果的に周囲を振り回した格好で、石破氏への遺恨は完全に消えていない。 最終的に、危ぶまれた20人の推薦人は確保した。こうした経緯から、総裁選を制するには地方票で先行する流れは必須というのが一致した見方だった。 開票が始まると、1回目の結果は高市氏が1位だった。地方票で109票を獲得し、議員票の72票とともに石破氏の上につけた。石破氏の地方票は1票少ない108票で、議員票の46票とあわせて2位の154票だった。 地方票の結果を前に、高市氏の陣営が禁を破り、「党員への政策リーフレットの郵送」を行ったことが響いたともささやかれた。ただ、自民党が毎年公表している党員集めのランキングをみると、高市氏はこの年まで上位10傑の常連で、着実に支持を広げていた。高市政権と裏表の関係にあると言える石破政権。石破茂前首相への計4時間にわたるインタビューと、当時の政権幹部や与野党の関係者ら十数人の証言をもとに石破政権の1年を検証し、足元の政治状況の背景を探ります。決選投票で逆転も「積極的な石破支持ではなかった」 上位2人による決選投票は…この記事は有料記事です。残り697文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

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