草間彌生さん死去 「現代美術のアイコン」 横尾忠則さんら追悼2026年8月27日 19時20分編集委員・大西若人 増田愛子 弓長理佳印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする 14日に亡くなった前衛芸術家・草間彌生さんの作品は、国内外で広く親しまれた。各界の著名人から追悼の声が上がった。草間彌生さん死去 描き続けた水玉 「今度生まれた時も芸術家に」 現代美術家の横尾忠則さん(90)は朝日新聞の取材に対し、「日本の現代美術のアイコン的、女王様的存在でした」と語った。 「初期作品は、美術の歴史的文脈にのっていましたが、その後の作品はより純粋で、素朴、自由になり、理念的な現代美術が多いなかでは特異な存在」と分析。「草間さんを語るには別の言語を用意する必要があったのではないか。内部からわき上がってくる印象に忠実な表現で、芸術の本質に近づいていたと思う。お人柄も、自分に正直な裏表のない方でした」と悼んだ。 東京・六本木の森美術館の片岡真実館長は、イギリスのギャラリーでキュレーターをしていた頃にグループ展を企画した際、草間さんに出品してもらったことがある。「草間さんについて書かれた新聞記事を送ると、自分が評価されていることを少女のように素直に喜んでいたのが印象に残っている」と振り返る。 片岡さんは「日本を代表するアーティストとして日本の現代美術の評価を高めた。ファッションブランドとのコラボなどによって一般の人にも現代美術を広めた功績もある」と評価。「若い頃からの幻覚や幻視を水玉や網目の作品に昇華させていたが、それは本人にとっては自身を救済するためでもあったと思う。それでもハプニングや執筆活動も含め、既存の枠組みを越えて活躍した比類なき存在だった」としのんだ。松本幸四郎さん「同じ時代に生きた幸せ」 歌舞伎俳優の松本幸四郎さん(53)は、2018年に二代目松本白鸚、十代目松本幸四郎、八代目市川染五郎の「高麗屋三代襲名」の披露を行った際に祝幕のデザインを依頼するなど、草間さんと親交があった。草間さんの死去を受け、コメントを発表した。 ◇ この度の訃報(ふほう)に接し、ただただ驚くばかりです。 草間先生の世界へのメッセージと芸術の美しさに圧倒され同じ時代に生きることができた幸せを感じて僕は生きてきました。 命ある限り頭の中にイメージされた絵を描き続け、その作品は永遠となる。これは戦いです。と先生が言われたことを強烈に覚えています。 三代襲名披露の時、「我が永遠の魂」の作品を祝幕としてかけさせていただきました。 感謝、感涙、そして今はポッカリと胸に穴があいています。 心からご冥福をお祈り申し上げます。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません
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