【動画】レベル5大雨特別警報が発表された石川県内では、道路の冠水による車の立ち往生が相次いだ=鈴木渉、杜宇萱撮影

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気象庁は27日午前6時20分、石川県能登と富山県西部にレベル5大雨特別警報を発表した。命の危険がある状況で、ただちに安全を確保する必要がある。川あふれ道路冠水し、住民が早朝から避難 大雨特別警報の富山・石川 レベル5大雨特別警報の対象地域は石川県羽咋市、志賀町、宝達志水町、中能登町、富山県氷見市。 他の市町村にも発表する可能性があり、気象庁は、特別警報の発表を待つことなく、地元市町村からの避難情報に従って身の安全を確保するよう呼びかけている。 総務省消防庁によると、午前10時15分時点で、人的被害の報告はないという。石川県、富山県で計7万7057世帯18万169人に対し、避難情報でもっとも強い緊急安全確保が出された。 石川県によると、27日午後2時現在、道路が通れなくなり孤立している集落は、羽咋市と志賀町、宝達志水町の計5地区で約270世帯に及んでいる。 羽咋市の神子原地区では200世帯、志賀町の上棚地区で3世帯、宝達志水町の所司原、走入、見砂の各地区で計63世帯が孤立しているという。いずれの地区とも連絡はとれているといい、道路を開通させるための作業にも着手したという。 また、羽咋市内全域で冠水があり、床上浸水が少なくとも80世帯に及んでいる。 石川県内では27日午後2時現在、羽咋市と金沢市、宝達志水町など13市町で計91カ所の避難所が開設され、計639人が避難している。羽咋市では9カ所が開設され、市町のなかで最も多い186人が避難。宝達志水町では7カ所に104人が避難している。 気象庁と国土交通省は午前7時20分から会見を開き、「災害がすでに発生している可能性が極めて高く、ただちに身の安全を確保してほしい」とした。また、8月13日に起きた千葉豪雨を踏まえ、「地下やアンダーパスは短時間で浸水する。冠水した道路への進入は命に関わるので、車での移動は控えてほしい」と呼びかけた。【動画まとめ】石川・富山にレベル5大雨特別警報 道路冠水など発生 気象庁によると、石川県と富山県では27日未明から朝にかけて、線状降水帯が発生。12時間降水量は羽咋市で午前9時までに317.5ミリ、氷見市で午前8時半までに317.0ミリで、観測史上1位の値を更新した。 最初の線状降水帯は午前3時ごろに発生。気象庁は午前4時48分、3時間以内に発生する可能性が高まっていることを知らせる「直前予測」を石川県、富山県に発表した。その後、午前6時すぎから午前9時前にかけて、線状降水帯が再び発生した。 日本海から日本の東に停滞している前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、上空の寒気の影響で大気の状態が非常に不安定になっているという。石川県、富山県、新潟県では28日まで、警報級の大雨が降る可能性が高い状態が続く。 石川県は27日午後2時までに、管理する10河川の計11カ所で氾濫(はんらん)を確認した。氾濫したのは、羽咋市の5河川(飯山川、金丸川、酒井川、長者川、子浦川)と志賀町の菱根川、宝達志水町の樋の川、金沢市の太徳川、七尾市の鷹合川、中能登町の久江川。このうち、飯山川と金丸川では、計2カ所で堤防が決壊した。 国土交通省によると、午前10時時点で富山県氷見市の阿尾川、宇波川、上庄川、石川県羽咋市の飯山川、志賀町の菱根川、宝達志水町の樋の川、中能登町の久江川、金沢市の大徳川、七尾市の鷹合川の9河川で浸水が確認されている。 また、午前9時時点で氷見市の約30戸で断水が起きている。羽咋市、志賀町、宝達志水町、中能登町の一部で孤立集落が生じており、被災内容などを確認している。 石川県は27日午前10時、災害対策本部会議を開いた。山野之義知事は会議の冒頭、羽咋市と志賀町、宝達志水町、中能登町を対象に「災害救助法の適用を決定した」と報告した。 富山県も午前、高岡・氷見・小矢部・射水の4市に災害救助法を適用すると発表した。人的被害の情報はないという。県によると、午前7時現在、富山市で約20戸、氷見市で約1700戸が停電しているという。 レベル5大雨特別警報が発表された時には、避難所へ向かうことにこだわらず、近くの頑丈な建物の上層階などへの避難が求められる。外へ出ることも危険な場合は、2階以上の部屋に移動するなど、少しでも命が助かる可能性の高い行動をとることが必要だ。