ストーリーいとしさ知った、飼い犬ケンシロウのいない朝 再会しても戻らぬ日常古畑航希印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする
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連載「窓」 ケンシロウとの散歩はいつも海沿いだった。 高枝岳人さん(58)が飼うシバイヌのケンシロウ、通称ケン。 砂浜に出れば、寄せては引く波に顔を近づけ、捨てられたペットボトルを見つければ、口にくわえて走り出す。海沿いの集会所で一休みするのも定番のコースだ。 人を見つけると駆け寄る。その人なつっこさと、真っ黒な毛並みに、目の上にある白の丸い眉がチャームポイントだ。あの日、九死に一生 そんなケンと離ればなれの生活を余儀なくされたのは、あの地震の後だった。 2024年1月1日、石川県珠洲市。いつもの散歩を終えて、自宅の裏口でケンのブラッシングをしていると、激しい揺れに襲われた。 波打つ地面。まもなく押し寄せてきた津波にのまれた。とっさにケンの尻尾をつかみ、住宅の壁にしがみついて、九死に一生を得た。 ずぶぬれになったケンを毛布でくるんだ。抱きしめ、何度も体をさすったが、ケンはいつまでも震えていた。ケンのいない生活 1次避難所では、入り口の外側にある「風除室」を借りてケンとともに過ごしたが、2週間後、珠洲市を離れざるをえなくなった。ペットを飼える状況ではなく、ケンは保護団体に預けた。 ケンのいない生活が始まった。 がれきの撤去、自宅の保険の…この記事は有料記事です。残り809文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人古畑航希くらし科学医療部|環境省、災害専門・関心分野野生動物、自然環境、災害、性暴力関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする






