深掘り小勝周 榎本瑞希印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする
[PR]
8月25日。深夜、消防署の出張所のスピーカーから無線が流れた。 「水難事故の第1出動」。放送は続く。 車同士の交通事故。一方の車が「海の中道大橋」から海に転落――。 福岡市消防局の救助小隊長だった平山博一さん(53)にとって、のちの20年間を含めても「あまりにも特異な事故」への出動指令だった。「中に子どもが」 駆けつけると、ひしゃげたガードレールが目に飛び込んできた。 橋の街灯に照らされ、約15メートル下の海面に人影が浮かぶ。 夫婦が浮輪にしがみついていた。幼児を1人ずつ抱えながら。 隊員2人がロープで降下し、4人を支えた。 両親が叫ぶ。 「車の中に子どもが」 母親は、もう1人の子どもを脱出させようと潜水していた。 平山さんも「なんとか助けたい。現場にいた全員が思っていた」。 通りかかった漁船が4人を護岸へ運んだ。もう1人の子も救出された。 だが搬送先の病院で次男(3)、長女(1)、長男(4)の死亡が相次いで確認された。現場に現れた男 家族5人はカブトムシ捕りから車で帰る途中に、猛スピードで走ってきた車に追突された。 事故直後、橋の上では福岡県警の交通捜査員・山本紳一警部(59)が路面にはいつくばり、ゴム片にライトを向けた。 路面には対向車線側へ延びる細いブレーキ痕が残っていた。「全ての記録を残さなくては」 事故から30分ほど経ったころ。現場に現れた男が、警察官に言った。 「俺が運転手です」「飲酒運…この記事は有料記事です。残り1368文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人小勝周西部報道センター|県警担当専門・関心分野福祉、災害、社会運動、アジア(香港)榎本瑞希西部報道センター専門・関心分野事件事故・福祉関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする






