コラム・寄稿編集委員・田渕紫織印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする
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メディア空間考 田渕紫織 あまりにも別世界だった。 熊本地震の激震地で、断水が続く熊本県氷川町。発災7日目の午前に、避難所となった氷川中学校の前で取材していた。気温は35度超。食品などの配給が途中で尽きてしまった。校門の外まで、仮設トイレ内のにおいが漂っていた。 空のエコバッグを手に座り込む高齢男性を、同じく食料を受け取れなかった女性(70)が気遣っていた。ガソリンの残りを気にしながら、家族全員分の水をくむため、給水場所まで毎日6往復するのだと言う。 ちょうどその5時間後、高市早苗首相が同じ避難所を視察に訪れたと聞いた。私は取材していないが、翌日にスマホでSNSを開くと、官邸がアップした視察時の動画に話題が集まっていた。首相が上空から手を合わせ、「全部が全部ありがたかったです」という被災者の声で終わる。2分足らずの動画自体も賛否の「議論」も別世界に思え、画面をそっと閉じた。 さらに3日後、同じ避難所で…この記事は有料記事です。残り720文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人田渕紫織編集委員|週刊アップデート編集長専門・関心分野災害復興、子ども関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする






