深掘り閉じ込められた母、進んだ認知症 問われる老人ホームの「安全」原野百々恵印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする

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老人ホームに入居した認知症の母親が、いつの間にか別のマンションの一室に閉じ込められていた。兵庫県内の60代の男性は、そんな経験をした。監禁容疑で経営者が逮捕されたが、後に不起訴となった。施設で暮らす高齢者の「安全」は、どうあるべきなのか。家族も業者も「人身売買のようだ」 要介護度に応じた紹介業の実態要介護度高い高齢者に「高額値付け」 老人ホーム紹介ビジネスが横行 取材に応じた男性によると、経緯は次のようなものだった。 今年3月、認知症になった90代の母親が入居できる高齢者向けの施設を探していた。費用は母親が2カ月に1度受け取る約35万円の年金の範囲内でと考えていた。 知り合いのケアマネジャーなどに相談し、同県尼崎市の住宅型有料老人ホームを見つけた。 見学に行くと、2階建ての民家がきれいに改装されていた。リビングルームにベッドが置かれ、他の入居者と一緒に暮らせるのが魅力的に映った。入居金は要らないはずが…… 一方、事前に聞いていた話と違う部分もあった。 入居金は要らないと聞いていたが、先払いで15万円が必要だということ。 24時間介護サービスが受けられる介護付き有料老人ホームではないのに、24時間態勢でスタッフが対応するとされていたが、実際には午後9時~翌朝は不在だということ。 女性の経営者(61)からは、翌月には入居金も高くなるため、契約は後でいいので今月中に入居してくださいと強く勧められた。母親は「認知症で要介護3」と伝えた上で入居を決めた。 1週間ほど後の3月29日、母親は入居した。その日のうちに経営者から電話があったが、その後はしばらく、契約や母親に関する連絡はなかった。 面会に行こうかと考えていた4月中旬、経営者から電話がかかってきた。 「お母さんが深夜に大声を出…この記事は有料記事です。残り1696文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人原野百々恵さいたま総局|事件・司法担当専門・関心分野事件・事故、性暴力、虐待、人種差別、宗教関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする