2026年8月20日 12時40分山口史朗印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする
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(20日、第108回全国高校野球選手権大会準決勝 智弁和歌山7―1横浜) そこに邪念は一切ない。横浜の織田翔希を打つ。ただその一点に、智弁和歌山の意識は集中した。 中軸に送りバントはない。「思い切っていってこい」。そう中谷仁監督から送り出された打線は三回、2番荒井優聖からの3連打でまずは同点に追いついた。 なお無死二、三塁。打席に入った楠本龍生は「真っすぐを狙う」と決めていた。 前日練習で、マシンの球速を174キロに設定して目を慣らした。一回は良い当たりの遊ゴロ。感触は「見える。自信を持っていこう」だった。 カウントは2ボール。メンバー外の仲間が分析したデータが迷いを消してくれた。「2ボールからは、100パー真っすぐ」 ひざ元の152キロ。鍛え上げたフルスイングで打ち抜いた。「これまでで一番、完璧」。逆風を切り裂いて右翼席へ伸びる打球を、「確信歩き」で見届けた。 アイボリーの生地に胸に朱色で「智辯」。おなじみのユニホームに身を包んだ選手たちは普段、「負けられない」という重圧と戦う。それが、全国制覇3度の強豪の宿命だ。この日だけは、そのプレッシャーから解放されることを許された。 相手は優勝候補で、マウンドには高校生史上最速の156キロ右腕。「横浜は圧倒的に強くて、世間も横浜が勝つと思っている。向かっていけた」と楠本は振り返る。 150キロ超の直球にも、キレのある変化球にも、全打者が迷いのないフルスイング。「ものすごい迫力があって、止められなかった」と横浜の捕手、脇山魁音は言った。 強打の智弁、恐るべし。智弁和歌山・先発の和気匠太(3年) 何度もマウンド上でほえた。「気合を入れていきました」。一回こそ自身の悪送球から1点を失ったが、カットボール気味に変化する真っすぐがはまった。凡打の山を築き、八回まで1失点に抑えた。横浜と対戦した昨春の選抜大会決勝はスタンドで応援し、今夏はエースとして因縁の相手に快投。「めちゃくちゃ気持ちいい。最高っす」有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません
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この記事を書いた人山口史朗編集委員(高校野球)|高校野球、野球全般専門・関心分野野球全般、体操、競馬関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする






