インタビュー聞き手・甲斐江里子印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする

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米国とイランが戦闘終結に向けた覚書に署名してから16日で60日となります。その間も攻撃の応酬があり、事態の収束は見通せません。斉藤貢・元駐イラン大使は「追い込まれている米国に対して、イランが強気に出ている状況だ」と話します。【解説】イラン攻撃なぜ起きた? 終結へ交渉の行方は? 知っておきたい要点 ――覚書に基づく協議は進んでいないように見えます。 元々この覚書は長続きしないだろうと考えていました。理由は四つあります。 一つ目がホルムズ海峡をめぐる立場の食い違いです。米国にとって高騰する石油価格は政治問題につながります。価格を下げるためにホルムズ海峡の航行を再開させたい。一方でイランとしては、海峡の封鎖はトランプ米大統領に圧力をかける手段です。海峡を開きたい米国と、封鎖しておきたいイランでは求めるものが真っ向から対立しています。 二つ目はレバノン問題です。覚書ではすべての戦線での戦闘終結が明記されていますが、イスラム教シーア派組織ヒズボラとイスラエルのレバノンでの戦闘は、米国もイランもコントロールできていません。 三つ目は核問題です。これに関してはまとまる可能性がないわけではないですが、2015年のイラン核合意の交渉には長い時間がかかりました。覚書には60日で、と書かれていますが、そんな短期間でまとめられるような話ではありません。 四つ目がトランプ氏の予測不可能性です。彼の気まぐれさは覚書の履行のリスクになります。 これらの理由から、現在の覚書が新たな合意のベースになる可能性はあっても、覚書自体が復活するとは思えません。「勝ち」の条件を変えたイランは「強欲」に ――この60日間で状況に変…この記事は有料記事です。残り1466文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

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