苦難を超えて帰ってきた優勝投手 「喪失感がすごい」沖縄尚学・末吉2026年8月10日 19時45分室田賢印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする
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(10日、第108回全国高校野球選手権大会1回戦 横浜7―2沖縄尚学) 試合終了の瞬間をベンチで見届けた。 沖縄尚学の末吉良丞(3年)は昨夏、優勝の瞬間にマウンドに立っていた。あれから1年。言葉は少なかった。「喪失感がすごいです」 前回大会は2年生ながら、最速150キロの左の剛腕として、全国の強打者をねじ伏せた。 今大会はまるで様子が違った。 球はうわずり、球速表示は140キロ程度。二回は連打を浴びて2点を失った。「フォームのバランスが良くなかった」という。三回は138キロの直球を打たれて失点。わずか66球。四回からマウンドを譲った。指名打者としては六回の打席で代打を送られた。 昨夏は伸び伸びと投げられた。先輩たちの堅守、そして包容力に支えられた。甲子園で優勝した夜、球場で笑顔を浮かべていた先輩たちが、宿舎で号泣した。「やりきったって、こういうことなんだ」。そんな高校野球の終わり方にあこがれた。 最上級生になった。率先して声を出し、先頭に立った。だが、絶対的なエースとして周囲を引っ張るはずが、調子が上がらない時期が続いた。 今年4月は左ひじの靱帯(じんたい)を負傷し、2カ月近くノースローで調整した。「焦りしかなかった」。懸命なリハビリを経て、投手として実戦復帰したのは7月中旬の沖縄大会準決勝からだった。 初戦敗退に涙が止まらなかった。けがの影響を否定した。「不完全燃焼」。気負いすぎた感は否めない。 見せたかった背中、「甲子園優勝投手」として目指した姿からはかけ離れていたかもしれない。それでも懸命に腕を振った背番号1は、後輩たちの記憶に刻まれたはずだ。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません
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この記事を書いた人室田賢スポーツ部|高校野球担当専門・関心分野スポーツ、社会関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする






