現場から熊本地震、液体ミルクはどこに? 断水の被災地、母親「洗えんし…」編集委員・田渕紫織 高絢実 編集委員・武田耕太 大貫聡子印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする
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粉ミルクと違ってお湯いらずの乳児用「液体ミルク」。災害時に役立つとされ、2016年の熊本地震や西日本豪雨で注目された。7月28日に発生した熊本地震の被災地では必要とする人たちに届いたのか。記事のポイント(1)被災地での状況は(2)10年前の地震で注目された「液体ミルク」、備蓄状況は(3)専門家の声 震度7を観測した熊本県氷川町。地震直後から町内では断水が続き、完全復旧には至っていない(5日時点)。(1)被災地での状況、粉ミルクは配給されたが… 町内で2児を育てる母親(38)は、生後半年の子どもをミルクのみで育てている。災害の時には液体ミルクが役立つと聞いたこともあっていつも買い置きしていたものの、毎回使えば数日間でなくなってしまう量だった。 そんな状況で今回の地震が起き、在宅避難中、断水の中でも粉ミルクを使わざるをえない。粉ミルクを溶かす飲料水はぎりぎりあるが、哺乳瓶を洗ったり消毒したりする水が足りない。やむをえず実家の井戸水を使っていたが、「これでいいのか……」と衛生面での心配な思いが募った。 知人のつてで3日、民間団体から支援物資として液体ミルクを受け取った。「ありがたい。もし避難所に行っても、おなかがすいて大泣きしている子どもをよそに粉ミルクを溶かして冷ましている余裕はなく、断水しているのでそもそも水もない。災害のときは、水が要らない液体ミルク一択だと思いました」 ただ、それでも残りには限りがあり、追加で手に入るかわからない。「水と同じぐらい当たり前に配給物資として置いてほしい」 同じく町内で6人の子どもを育てる看護師の窪田美穂さん(40)の末っ子は生後3カ月。被災した実家を片付けるために自宅を空けている昼間はミルクをあげたいが、断水が続く。町の配給物資に粉ミルクが少しだけ入っていたものの、「水がないと溶かせんし、洗えんし、消毒できんし、どぎゃんせんといかんと?」。貴重なペットボトルの飲み水を使って消毒している。 氷川町は10年前の地震に続…この記事は有料記事です。残り1637文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人田渕紫織編集委員|週刊アップデート編集長専門・関心分野災害復興、子ども高絢実くらし科学医療部|社会保障担当専門・関心分野外国人、在日コリアン、社会保障全般関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする






