ストーリー猛暑の被災地に新たな住まい「インスタントハウス」が次々 熊本地震2026年8月6日 11時00分高井里佳子印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする
[PR]
7月28日に起きた熊本地震の被災地で、ポリエチレンシート製の「家」が次々に生まれている。猛暑が続くなか、車中泊や避難所での生活を続ける被災者らの新たな避難先となっている。 震度7を観測した熊本県氷川町の会社員、稲崎真悟さん(51)一家は隣接する八代市で最高気温39度を記録した8月3日、建てられたばかりの「インスタントハウス」で涼んでいた。 ハウスは直径5メートル、高さ4・3メートルの円錐(えんすい)形で、ポリエチレンシートの内部に断熱材となる発泡ウレタンを吹き付けている。中は「駐車場2台分」ほどの広さがあり、壁にはエアコンも設置されている。 名古屋工業大学の北川啓介教授(52)が東日本大震災で避難所を視察したことをきっかけに開発。2023年のトルコ・シリア大震災や24年の能登半島地震、ウクライナの戦地などでも使われてきた。 1棟あたり2時間ほどで設置でき、耐用年数は20~30年。仮設住宅や住宅再建までの住まいとして過ごせるほか、「復旧」から「復興」の段階まで長期的な活用できる。1棟あたり50万円ほどかかるが、費用は全て寄付でまかなっており、被災者は無料で利用できる。 稲崎さんは自宅が地震で大きく傾き、発災当日から車中泊を続けていた。知人からインスタントハウスの存在を教えてもらい、自宅を建て替えるまで暮らすつもりだという。「車中泊でエコノミークラス症候群にならないか心配してきた。天井も高く感じ、足を伸ばしてゆっくり過ごせそう」 北川教授は7月28日の地震の翌日に現地に入り、8月1日から3日までに氷川町内で10棟建てたという。今後も被害の大きかった同町や八代市を中心に希望者を募り、8月中に計100棟を設置する予定という。 「自然災害を止めるすべを人間は持っていない。でも、スピーディーに住環境を整えることで、未来への希望を届けたい」有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする






