編集委員・大西若人印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする

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美術館で作品を見せるというより、美術館を作品化する――。建築家の青木淳さん(1956年生まれ)とアメリカ合衆国の美術家リチャード・タトルさん(41年生まれ)が東京オペラシティアートギャラリーで開いている2人展「ほぼ、空」にはそんな趣がある。一見、分かりにくい展示が、時間や空間、つまりは「世界」そのものを描いていることに気づくことになる。 通常より暗い受付部分を過ぎて最初の展示室に入ると、薄暗いなか、高い天井から「バスケット」と呼ばれるモミの木の枝が入ったカゴがいくつもぶら下がり、奥にはギリシャ神殿風の柱が立つ。手前の壁にはカラーチャートのような色の帯が貼られている。この、バスケット、柱、色の帯はタトルさんが提案した3要素。それにしても、この空間をどう受けとめればよいのか。 さらに壁には、同館所蔵品から青木さんが選んだ、野又穫(みのる)の「空想の建築」の絵画17点が並ぶ。上下2層の展示室を持つ同館では通常、下階で企画展、上階で所蔵品展が開かれるが、今回は下階に所蔵品が並ぶ。 加えて、ギャラリー外のショップを展示室にし、ショップ機能は展示室内に。展示空間の再配置や調整を担った青木さんは、「空間の面白さを引き出すため、シャッフルして(美術館)全体で一つの展覧会に見えるようにしたかった」と説明する。 判然としない問いを抱いたま…この記事は有料記事です。残り975文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする