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在日米軍のスティーブン・ジョスト司令官(空軍中将)は、「進行中の同盟変革 在日米軍の変革が日本にとって、より強力なパートナーをどのように生み出すか」という題名の論文を朝日新聞に寄稿した。全文は次の通り。日米指揮連携、共同運用調整所は「真の司令塔」 在日米軍司令官寄稿 ◇ 1年余り前、日米両政府の強力な支持を受け在日米軍は横田基地にある司令部の運用において大きな転換を図り始めました。私たちがこの変革に着手した理由は実にシンプルです。どのような状況であっても同盟国である日本と共により早く態勢を整え、より良く決断し、より迅速に行動するためです。今日、そのビジョンはもはや理論上のものにとどまりません。実際、不確実性が増す世界において、同盟が日本を防衛し事態に対応する方法を変革し続けているという進行中の取り組みなのです。 昨年まで、在日米軍の役割は、数十年にわたりインド太平洋地域の安定の基盤となってきた安全保障の要である極めて重要な日米同盟を管理することでした。在日米軍と自衛隊との緊密な連携こそが、この同盟の核心です。現場では毎日、インド太平洋地域全体の自由と繁栄を守るため、米軍兵士が日本の仲間たちと共に訓練を行っており、この同盟関係が築かれています。 私たちが何世代にもわたって守り続けてきた安全保障は、ますます危うくなりつつあります。他国は覇権を強要し地域の勢力均衡を崩そうとしています。これに対し、日本も米国も指揮統制能力の抜本的な変革を進めています。日本においては、これが自衛隊統合作戦司令部(JJOC)の設立や、より一元化された指揮体制への移行につながりました。在日米軍においては、司令部の運用や日本のパートナーとの作戦調整の在り方に根本的な変革がもたらされました。統合防災演習で二国間作戦調整センターが機能 昨年の春、日本がJJOCを設立した直後、私は新たな二国間作戦調整センター(BOCC)の基盤を築くため、専任の協力チームを立ち上げました。BOCCは、我々の作戦統合における真の司令塔として機能し、両国の部隊がリアルタイムで情報を共有し、立案し、連携した意思決定を実行する場となっています。先ごろ実施された「統合防災演習」において、この枠組みの実効性を検証しました。南海トラフで発生した壊滅的なメガスラスト地震を想定したこの演習では、日米の専門家がBOCC内で肩を並べて、人命救助のための医療支援、緊急物資の供給、そして複雑な避難対応能力の調整を行いました。この現実的な訓練を通じて、次に実際の災害が発生した際、両国の共同対応が迅速かつ円滑に行われ、人命の保護に全力を注ぐことができるよう確かな基盤が築かれました。在日米軍内に「同盟管理課」を新設 我々の作戦能力が拡大する中でも、日米同盟の強化は、在日米軍の任務の中核であり続けています。この極めて重要な業務に確実に相応の注意が払われるよう我々は専任の「同盟管理課」を設置しました。このチームは、将来の不測の事態にのみ焦点を当てるのではなく、パートナーシップの日常業務に徹底的に注力しています。具体的には、二国間の意思決定を円滑に進め、駐留地域社会において良き隣人であり続けることに努め、日々の課題を協力して解決することに尽力しています。日々、深い相互信頼と率直なコミュニケーションを築くことで、いざ実際の危機が訪れた際にも、我々の基盤が揺るぎないものであることを確かなものにしています。近代的な作戦司令部へ進化のためロードマップ策定 こうした変化を確実に定着させるため、我々は近代的な作戦司令部へと進化するための具体的なロードマップを策定しました。この段階的な計画の要となるのは、自衛隊との主要な二国間演習の企画・実施における我々の役割を拡大するということです。こうした大規模な演習は単なるリハーサルではなく、侵略を阻止し、いかなる危機においても日本のパートナーと円滑に連携して行動できることを確保するための、我々の最も強力な手段なのです。成長の各段階を綿密に計画することで、このロードマップは、在日米軍が日本と肩を並べて立ち、共有された計画を統一された行動へと転換できるよう、万全の準備を整えることを保証するものです。 その成果は目に見える形で表れています。現在、私たちは、情報共有や共に対処するための活動の整合を迅速に行えるよう、より厳格かつ多様な演習を通じて戦闘能力を検証し、得られた教訓を共有して更なる強化を図っています。今年1月、日米両国は、危機発生時の連携能力を試す過酷な共同演習を通じて新たなパートナーシップを実証しました。また、先ごろ「統合防災演習」が終了したことを受け、大規模災害対応においてJJOCと不断に連携する能力を成功裏に実証することができました。第5空軍と在日米軍の指揮を分離 日本が自国の防衛能力を強化する一方で、米国もそれに呼応し、この地域に最先端の装備を配備すると共に同盟国である日本と不断に連携して運用できるよう訓練を行っています。更に我々は組織体制の合理化も進めました。3月に第5空軍と在日米軍の指揮を分離したことで各司令部には専任の三つ星司令官が配置され、割り当てられたあらゆる作戦において部隊が成功を収められるよう、それぞれの部隊の準備に専念できるようになりました。 在日米軍の変革への取り組みは着実な進展を遂げています。これらの取り組みを総合的に進めることで、我々の作戦即応態勢が強化され、在日部隊の態勢が合理化され、抑止力が大幅に強化されることになります。日本と連携し、増大し続ける安全保障上の課題に直面しても適応しようとする多くの人々のビジョン、強さ、そして勇気のおかげで日米同盟は1年前よりもさらに強固になり結束を深め万全の態勢を整えています。 在日米軍は、力による平和の確保に向け自らの役割を果たすことに引き続き全力を尽くします。誠実さ、献身、そして無私の奉仕を基盤として私たちは同盟国の日本、統合部隊の戦士たち、そして私たちの崇高な目的を今後も深く尊重し続けます。在日米軍は日本に対する脅威を阻止し必要に応じてこれを撃退するために、日米同盟の強化に尽力する姿勢を揺るぎなく貫いていきます。






