現場から「車中泊どれだけ続くか」続くガソリン不足 給油に制限も 熊本地震2026年7月31日 11時31分石垣明真 原田真広 小勝周印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする
[PR]
熊本地震の被災地では、地震発生から4日目に入った31日も、被害が大きかった地域でガソリンが不足する状態が続いている。供給は回復する方向にむかっているものの、被災者は不便な生活を強いられている。 震度7の揺れに襲われた熊本県宇城市のガソリンスタンドには、開店2時間前の午前8時の時点で、20台以上の車が列をつくった。【被災状況マップ】各地の様子を写真で【まとめてわかる】熊本地震 被害状況、イオン、震源、交通や経済は 市内に住む川原恵理子さん(56)は、夫と2人で軽自動車に乗り、午前5時から列に並んだ。 自宅は窓ガラスが割れ、家具が倒れており、足の踏み場がない状態という。避難所は人が多いため、地震発生の当夜から車中泊を続けている。 初日はエンジンをかけっぱなしにして、エアコンをつけて寝たが、ガソリンの減りが早かったため、2日目からはエンジンを切った。窓を開けたものの、汗が滝のように流れ、ほとんど寝られなかった。 給油しようと周辺を探し回ったが、店が閉まっていたり、ガソリンが売り切れていたりした。この日はようやく給油できそうで、「いったんは、ほっとする」と言う。 だが、「今後、車中泊がどれだけ続くか分からない。余震も怖いし、不安な気持ちが強い」と話した。熊本地震で避難、真夏の避難所や車中での生活 助かった命を守るには このガソリンスタンドの運営に携わる中路研一さん(56)によると、地震後に需要が急増したためタンクローリーから補給を受ける頻度は地震前の3日に1回から、地震後は1日に1回に増やしてもらった。 給油は1台あたり20リットルに制限しているが、1日に約700台が来店し、4時間の営業で在庫がほとんどなくなるという。 「満タンにしてあげたいが、少しでも多くの人に給油するために制限を設けている。この状態が早く解消するといい」と話した。 一方、熊本市内では在庫がなくなり休業する店はあるものの、店に列ができている状態はほとんどなく、影響が収まりつつあるように見えた。 熊本市東区のガソリンスタンドでは、地震が発生した28日の夕方は給油するまで約2時間半かかった。行列ができる状態は30日朝まで続いたが、31日朝には行列はなくなったという。 男性従業員によると、発生翌日から平時と同じように、1日に3回以上、タンクローリーでガソリンが届けられており、「きょう、あすには状態が落ち着くのではないか」と話す。 給油に来た熊本市中央区の脇坂幸生さん(76)は「市内を走っていると、ここ2日はどこの店でも行列ができていたが、きょうはだいぶんよくなった」と語った。 なぜ県内でガソリンが不足しているのか。 県の担当者によると、八代市にある油槽所の安全点検や周辺の道路の被害で供給が滞った一方、多くの被災者が車中泊をしたことなどで、需要が高まったとみる。 資源エネルギー庁によると、ガソリンスタンドの被害状況は30日午前11時時点で、震度6以上で停電した地域にある190カ所のうち、営業可能71、営業不可18、確認中101だったという。 地震発生から4日目になり、供給網も復旧しつつある。石油元売り大手・ENEOS向けの貯蔵タンクを持つ関連会社は31日から、八代市の油槽所からの出荷を再開する見込みだという。 ENEOSの担当者は「みなさまの手もとに届くよう、周辺の出荷基地も活用し、供給態勢を確保していく」と述べた。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人小勝周西部報道センター|県警担当専門・関心分野福祉、災害、社会運動、アジア(香港)関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする










