インタビュー通学路のミスチルと方南町 デザイナー小塚信哉が描いた懐かしい未来田中ゑれ奈印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする

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6月のミラノ・メンズファッションウィークでランウェーショーをしたシンヤコヅカ。先シーズンのフィレンツェに続き2度目となる海外の大舞台で、デザイナーの小塚信哉(40)が描いたのは「家から徒歩30分」の景色だった。昔の自分と「小さい同窓会」 強い日差しが照りつけるショー会場に、ミントグリーンの風が吹き抜けた。スズメのモチーフ、夕暮れに染まる浜のドローイング、空気をはらんで膨らむ布。裸眼のぼやけた視界に着想したという2027年春夏コレクションは、水彩画のように美しくにじむ色彩の中に、ノスタルジックな詩情が満ちていた。【特集ページ】Fashion Asahi Shimbun Digital ひときわ印象的だったのは、ミラノでのショーだというのにいかにも日本らしい、ありふれた集合住宅のある風景を織り込んだジャケットだ。東京都杉並区の方南町の景色を、小塚自ら撮影したのだという。 「冬に地元の大阪に帰省して、小学校からの友達と飲んだりして。こういう小さい同窓会もいいもんだなと思って、昔の自分と同窓会をしながら、眼鏡をかけずに実家近くのコンビニまで歩いたんです」 道中で思い出したのは、中学時代の通学路でよく聴いていたMr.Childrenの「口笛」と、そのCDジャケットに印刷されていた知らない景色。 東京に戻ってふと検索してみると、「口笛」の景色は今の自宅から歩いてわずか30分、方南町だったことがわかった。 「〝新しい〟ってみんな言うけど、新しさの定義って? かつて自分が衝撃を受けたもの、新鮮に感じたものを、年を取っても求め続けているだけなのでは」。それは、「新しい過去」を繰り返すことで「懐かしい未来」を作る営みなのだと小塚は言う。 「僕が作った懐かしい未来を若い世代の人たちが見て、それがその人にとっての新しい過去になれば一番いい。僕がミスチルの曲に衝撃を受けて服を作っているように」「楽しくも面白くもない」時期を超えて ミスチルのボーカル桜井和寿…この記事は有料記事です。残り939文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人田中ゑれ奈文化部専門・関心分野美術、ファッション、ジェンダー関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする