2026年7月29日 19時03分増山祐史印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする

[PR]

熊本県で最大震度7を記録した地震は、発生から一夜明けた29日も断水が続くなど、生活インフラへの影響は収まっていない。交通機関は徐々に復旧しているが、高速道路では橋がずれ落ちるなどの被害があり、通行止めが続いている。 国土交通省の29日午後2時時点の取りまとめによると、熊本、長崎の2県で約8万4千戸が断水。熊本県内の7市町で37台の給水車が必要との要請を受け、日本水道協会と国交省が計23台を派遣する。また、九州電力によると、熊本県内では午後5時時点で約3万2110戸が停電している。 熊本県山都町では、集落に続く道ののり面が崩れ、4世帯6人が孤立している。ただ、徒歩では集落との行き来が可能だという。熊本城では28カ所の石垣が崩れたほか、天守閣などに壁のひび割れが確認された。 交通網でも影響は続いている。 JR九州などによると、地震発生から運転見合わせが続く九州新幹線では、新水俣―新八代間に停車していた新大阪行きの新幹線の乗客約180人が、早朝から順次バスで帰宅した。29日午後5時ごろから博多―筑後船小屋間で、本数を減らして上下8本が運転を再開している。 熊本駅構内では架線の断線が起きた。また、JR九州の九州新幹線熊本総合車両所と、鹿児島線の松橋―小川間では、いずれも線路が「くの字」状に変形。新幹線の新八代―新水俣間ではレールの破断も確認されているという。 空の便では各空港とも29日は通常運用となったが、全日本空輸(ANA)が熊本発の1便、日本航空(JAL)が熊本を発着する11便が欠航となった。JALグループでは九州新幹線の運転見合わせに伴い、福岡や鹿児島などを結ぶ7便を臨時便として飛ばした。 高速道では依然として通行止めが続いている。ネクスコ西日本によると、地震によって橋の床面がめくれ上がるなどの被害を確認。午前11時時点で九州自動車道の益城熊本空港インターチェンジ(IC)―えびのIC間など、3路線の上下線で通行止めが解除されていない。 南九州道の八代ジャンクション―八代南ICでは橋が1メートル以上ずれ落ちた状態となっている。同社の芝村善治社長は29日の会見で「ここまでのずれは想定しておらず、ギリギリこの状態を保っているのが現状」と話した。 八代市内では球磨川にかかる植柳橋が一部崩落した。国交省によると、けが人や行方不明者の情報は入っていないという。熊本、大分、宮崎の3県では、植柳橋も含めて14区間の県道が落石や橋の損傷などによって通行止めになっている。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人増山祐史東京社会部|国土交通省担当専門・関心分野運輸行政、事件事故、独占禁止法、スポーツ関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする