まるで異世界、世界遺産の「無人島」 心しみる潜伏キリシタンの記憶筒井次郎 小宮路勝印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする

[PR]

たどり着くのはひと苦労。でも、そこに立てば、絶景と背景に心揺さぶられる。そんな世界遺産の島がある。【撮影ワンポイント】野崎島の野首集落跡 かつて人の営みがあった集落を感じさせる段々畑跡を背景に、島の象徴の旧野首教会を配置する構図に。1泊想定で、夕方、暗くなる山肌に、夕日に照らされた教会が浮かび上がる瞬間を待った。(小宮路勝)【特集】いいね!探訪記 まずは福岡県の博多か長崎県の佐世保から、船で西へ。五島列島北部の小値賀島(おぢかじま)で朝、町営船に乗り換える。 目的地は野崎島。いまはほぼ無人だが、歴史は古い。飛鳥時代に創建された神社は、遣唐使船の航路の守り神とされた。 神職や氏子らが住んだ港の集落跡を抜け、丘を越える。風が吹き上げるなか、急斜面に大がかりな段々の石垣が現れた。傍らにぽつんと立つれんが造りの旧教会。まるで異世界にいるようだ。 野首(のくび)集落跡だ。19世紀中頃、長崎から潜伏キリシタンの人々が移住した。表向きは氏子になり、荒野を耕して芋や麦を育て、自給自足で暮らした。 転機は開国後の1865年にあった「信徒発見」だった。長崎の潜伏キリシタンが大浦天主堂(長崎市)で信仰を告白した。だが、禁教下にあり、激しく弾圧された。野首の住民も連行され、厳しい拷問を受けた。 やがて欧米からの抗議で禁教…この記事は有料記事です。残り754文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人筒井次郎文化部|大阪駐在・歴史担当専門・関心分野世界遺産、京都・奈良、寺社・遺跡・文化財関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする