将棋の柵木幹太五段が竜王挑戦に王手 名大工学部卒、異色の経歴2026年7月27日 21時24分編集委員・北野新太印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする

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将棋の柵木(ませぎ)幹太五段(28)が27日、東京都渋谷区の将棋会館で指された第39期竜王戦決勝トーナメント準決勝(読売新聞社主催)で永瀬拓矢九段(33)に勝ち、挑戦者決定三番勝負への進出を果たした。 真夏の夜の夢には続きがあった。1~6組の各ランキング戦で好成績を挙げた上位11人だけが参戦できる決勝トーナメント。5組優勝者の柵木五段は初戦から西田拓也六段、長谷部浩平六段、佐々木勇気八段、斎藤慎太郎八段を連破。そして、タイトル獲得通算5期のA級棋士・永瀬九段に対しても堂々のアップセットを実現させた。 得意の先手相懸かりから主導権を握り、優位を拡大していく強者の将棋だった。本局の勝利で公式戦12連勝とし、今期14勝1敗。とどまるところを知らない勢いで勝ち続けている。 1998年生まれ、愛知県西尾市出身。増田裕司七段門下。名古屋大学工学部卒という異色の経歴の持ち主だ。2009年に棋士養成機関「奨励会」に入会後、14年間の苦労を重ねた。棋士になるための年齢制限が残り1年に迫る23年4月、25歳で四段昇段を果たした。 順位戦参加資格のない「フリークラス」でのデビューだった。当初は勝率5割台だったが、25年1月に転機を迎える。西山朋佳女流三冠の棋士編入試験五番勝負最終第5局の試験官を務めた。西山女流三冠が勝利すれば女性初の棋士が誕生する大勝負だったが、勝ったのは柵木四段(当時)。名局と称すべき圧巻の内容だった。 大一番を乗り越えて以来の成績は通算50勝15敗、勝率7割6分9厘。一気に飛躍した。今年1月のインタビューでは「あの一局以来、余計な緊張をすることがなくなった気がします。技術的には急に強くなれた感覚はありませんが、精神的にはすごく成長できたのかなと思います」と語っていた。 挑戦者決定三番勝負では増田康宏八段(28)-服部慎一郎七段(26)の勝者と対戦する。先に2勝した棋士が藤井聡太竜王(24)=名人・王位・棋聖・棋王・王将と合わせ六冠=との七番勝負に臨む。 下位者が一気に大舞台へと躍り出ることが多い特色を持つ棋戦には「竜王戦ドリーム」という言葉がある。あと2勝を重ねれば、タイトル初挑戦という夢を手にする。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人北野新太文化部|囲碁将棋担当専門・関心分野囲碁将棋関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする