統治機能せず「カオス」 停戦後のガザ苦境、国連機関トップが危機感2026年7月24日 17時00分マニラ=伊藤弘毅印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする

[PR]

パレスチナ自治区ガザなどで支援にあたる国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)トップのソンダース事務局長代理が23日、訪問先のマニラで朝日新聞の単独会見に応じた。2025年10月のイスラエルとイスラム組織ハマスの停戦合意後も戦闘で1千人以上が死亡した現状を「統治がほぼ機能していないカオス」と表現。イスラエルが人道物資の搬入を制限し、支援が滞っている状況に危機感を示した。【そもそも解説】ガザ戦闘、なぜ長期化? 復興へ日本も関与、展望は壁が増幅させるイスラエルの「犠牲者意識」 飽くなき安全追求の逆説 ソンダース氏は、24日までマニラで開かれていた東南アジア諸国連合(ASEAN)外相関連会議に出席し、日本が主導する「パレスチナ開発のための東アジア協力促進会合(CEAPAD)」閣僚級会議などで各国外相らにガザの現状を訴えた。 ソンダース氏は、2年以上続いた激しい戦闘でガザの住居やインフラが壊され、住環境や衛生状態は「極めて深刻」と指摘。停戦発効から8カ月以上経つが、ガザの復興に向けた停戦合意の第2段階に移る兆しは「見られない」と述べた。イスラエル側との対話「困難」 UNRWAは現地の保健施設などを通じて支援を続けている。ただ、イスラエルは昨年1月、イスラエル国内でUNRWAの活動を禁じる法律を施行。ソンダース氏は、ガザへの人道物資の搬入が制限され、支援が困難な状況だと指摘した。現地での物資購入や、他の機関との提携により「何とか対応している」と苦しい事情を語った。 打開策のため「米国側と連絡を取り合っている」一方で、イスラエル側との対話は「困難な状況」と説明。「(パレスチナ人が)故郷で平和に暮らし、イスラエルと共存できる、公正な解決策が必要だ」と訴えた。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人伊藤弘毅アジア総局員兼ニューデリー支局員|アジア経済担当専門・関心分野国際情勢、国家の開発、アジアと日本関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする