2026年7月24日 7時00分河村能宏印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする
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生成AI(人工知能)が音楽制作の現場に浸透し、誰もが気軽に作曲や作詞を楽しめる時代になった。ただ、「光」だけでなく、「影」の側面があるようだ。好きなミュージシャンの曲をアレンジ まずは「光」の側面。音楽配信サービス大手「Spotify(スポティファイ)」は、有料会員が生成AIを使って、自分の好きなミュージシャンのカバー曲を作ったり、リミックス版を作ったりできるようにする、と5月に発表した。 音楽に関わる人を増やして盛り上げようとする動きだ。 新サービスの開始にあたって、楽曲の原盤権などを持つユニバーサル・ミュージック・グループと契約を結んだ。有料会員が楽曲を翻案する「二次創作」が自由にでき、その曲をSpotifyで発表できるようにする。 音楽評論家の榎本幹朗さんは「ユーザーは好きなミュージシャンの曲をアレンジする遊びを楽しめる。アレンジした曲が再生された分の収益も、ミュージシャンやレーベル(レコード会社)に還元される。『ユーザー』『ミュージシャン』『配信サービス』の三方よし。音楽でのAI活用の肯定的な事例として注目を集めている」と話す。【音楽市場のいま】AI「で」作った曲がカラオケに AI「が」作った曲すでに473曲7500万曲超の「スパム」削除 一方、「影」の側面。 音楽業界で「深刻な問題」(榎本さん)とされているのが「ストリーミング詐欺」だ。音楽市場をゆがめかねない動きだ。 榎本さんによると、その手口はこうだ。 まずは、AIを使って大量に生成した楽曲を様々な配信サービスに次々と供給する。それを「bot(ボット)」と呼ばれる自動プログラムで繰り返し、大量に再生させる――。 ユーザーが定額を支払って楽しむ音楽配信サービスは、会費などの収益を、主に曲の再生回数に応じて分配する。 そのため、AI生成曲を供給した者にも利益が行き渡ることで、人間の作り手の受け取り分が結果的に減ってしまう、というのだ。 「苦労して楽曲をつくった人間から、AIで楽曲を大量生産する人が利益を奪い取っている構図だ」 さらに「サービス内のアルゴリズムを狂わせて、消費者へのおすすめ機能をゆがめる問題もある」という。 Spotifyは昨年9月、「有害なAIコンテンツによってユーザーの体験の質が低下し、楽曲利用の対価が悪質な業者に流れている」と指摘。7500万曲以上の「スパム(迷惑な)楽曲」を削除したと発表した。【インタビュー】AIが楽曲を量産する時代 人間が作った曲は「高級すしになる」未来有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする






