インタビュー聞き手 専任記者・赤田康和印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする
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生成AI(人工知能)の広がりで、音楽の未来はどうなるのか。作詞・作曲家で、日本音楽著作権協会(JASRAC)理事の「エンドウ.」さんは、人間の作り手は激しい競争を強いられる一方、人間が生み出す音楽の価値は今より高くなる、と語る。エンドウ.さん ギターとボーカルを担当するバンド「GEEKS」で作詞・作曲を手がけるほか、ももいろクローバーZ、Hey!Say!JUMPら多数のアーティストに楽曲を提供AI曲に?名前かたられ ――生成AIを楽曲制作で使っていますか。 試したことはあります。でも、実務で使えるレベルには達していないと感じました。だから、作詞や作曲にAIは使っていません。 メロディーも、納得できるものが出てこなかった。プロンプトで次々指示を出して、AIとの対話を何往復もしないとならない。 楽曲はAメロ、Bメロ、サビなどの繰り返し構造をとることが多いが、AIは反復をうまく作れないという課題も感じました。 ただ、音楽業界の現場には生成AIが浸透しています。作曲を依頼してきたクライアントに、作曲家が「こういう方向でどうですか」と示すデモの曲をつくるために使うケースが多いと聞きます。 ロック調、テクノ調、アコースティック調といった複数のデモを手早く作れるので、方向性を決める初期段階では効率化につながる。デモ版でも編曲作業には相当の労力が必要になるので、その部分は楽になっているのだろうと思います。 ――生成AIによる弊害は。 私が配信を手伝っている仲間のアーティストの話なんですが、彼と同じ名前を名乗った第三者によって10曲超の新曲がリリースされる事態が起きました。 さまざまな音楽配信プラットフォームで配信され、アーティスト名は同じだから、彼の新曲として扱われてしまったわけです。「ジャケット写真」から「曲調」まで明らかにAI生成物だな、という感じでした。関係する事業者に連絡しないとならず、もう大変でした。「隠れAI楽曲」の排除 もはや… ――AIで作った楽曲は「人間の著作物」か「非著作物」か。その線引きは難しく、JASRACはガイドラインを示したものの、作り手側の自己申告を受け入れるという方針ですね。 線引きは本当に難しいと思います。たとえば「AIに指示をするプロンプトが何文字以上、何回以上なら、人間の著作物といえる」などと言えたら分かりやすいですが、そんなことはいえません。 だから、自己申告を受け入れ…この記事は有料記事です。残り1489文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人赤田康和大阪社会部、専任記者(著作権・著作権政策)専門・関心分野著作権法とコンテンツ流通、表現の自由関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする







