野口憲太印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする

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世紀の難問とされる数学の「ABC予想」。その「証明論文」で使われた京都大教授の独自理論について、IT大手ドワンゴと日本財団が運営するZEN大学などの国際研究チームは17日、「理解できていない重要な点が残っている」との中間報告を発表した。 数学界に議論を呼んだ革命的な理論は、本当に正しいのか――。 数学的なギャップ(飛躍)の可能性もあるという。ただ、現時点で結論は下せないとの内容で、検証の難しさが改めて浮き彫りになっている。【そもそも解説】ABC予想ってどんな難問? 京大・望月氏が14年前に「証明論文」【アニメで解説】世紀の難問「ABC予想」とは ABC予想は、1985年に提案された整数論の超難問。「20世紀最高の予想の一つ」とも言われる。正しければ、連鎖的に解き方がわかる他の難問が数多くある。 その証明に用いられたのが、望月新一・京大教授(57)の「宇宙際(うちゅうさい)タイヒミュラー理論(IUT理論)」。従来の数学の常識ではできないとされることが可能になる、革命的な理論だ。 望月さんは2012年に論文を公表。正しさが認められたとして21年、数学誌「PRIMS(ピーリムス)」に掲載された。 ただその後も、数学界の合意が得られない異常事態が続いていた。 IUT理論は、独創性が高く非常に難解で、世界に理解者が20人ほどしかいないとされる。「証明に欠陥がある」との指摘も消えなかった。 ZEN大学などのチームは、数学の定理の正しさを判定するソフト「Lean(リーン)」を用いた検証を計画。24年9月から、IUT理論をコンピューターのコードに書き直すことに取り組んでいた。焦点は中核定理のコード化 焦点は、IUT理論の中核となる定理だ。 中間報告では、現時点でもこの中核定理のコード化ができていない状態だと明かされた。中核定理が成り立たなければ、理論そのものも有効とは言えなくなる。 ただ、コード化できていない理由が、そこに論理の飛躍があるからなのか、チームの理解がまだ不十分だからなのか、どちらの可能性もあるという。 プロジェクトを率いるZEN大学の加藤文元(ふみはる)教授は、「まだ完全な解像度じゃないにしても、『ここ』をなんとかやればいいということは示すことができた。世界中で、じゃあやってみようという人が出てくるかもしれないという期待はある」と話す。■懐疑派の指摘は「粗い」…この記事は有料記事です。残り939文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

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