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ドアを開けると、そこは無限に広がる宇宙――。MR(複合現実)技術で、ドラえもんの「どこでもドア」のような世界が体験できるシステム開発を進めている奈良先端科学技術大学院大学とNTTドコモが今月から、東京の日本科学未来館で実証実験を始めた。リアル空間とバーチャル空間を自然に行き来できるよう、改良するのが目的だ。 奈良先端大のサイバネティクス・リアリティ工学研究室が5年ほど前から研究を続けており、2024年からはドコモR&Dイノベーション本部とシステムを共同開発している。昨年の大阪・関西万博では4月と9月に実験中のシステムを披露する体験イベントに出展し、来場客でにぎわった。 システム・技術の名称は「World Link Door」。コンピューターや音響装置を内蔵した分厚いゴーグルのようなヘッドマウントディスプレーを頭に装着して、実物のドアを開けて中に入ると、バーチャルの別世界に移動する体験ができる。 同研究室の清川清教授は、同じ場所から一歩も動かないまま、映像だけがバーチャル空間に切り替わっても「『自分は今、座っていた部屋にいるはずだ』という矛盾を感じたままなので、没入感が弱い」と指摘する。そのため、歩いてドアをくぐることによって現実感を高めているという。昨年からバージョンアップした点は、ドアを開けるまでに必要な動作が簡略化されたことと、バーチャル空間に入るときの音響効果が改善されたことだ。 日本科学未来館での実証実験は8月18日までと、来年4~9月。計1千人を目標に同様の体験をしてもらって、さらに改良を加える。 今のところ、5年以内の実用化をめざしているという。清川教授らは「購入予定の家の間取りを確認したり、新婚旅行の行き先を下見したり。現場へ出向く必要が無いので、時間や費用が節約できる」。もちろん、リラックス効果も期待できるという。■記者が体験…この記事は有料記事です。残り391文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

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