ストーリー武部真明印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする
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「これは、ある山の動物たちの へんてこで、なみだポロリのお話です」 ミュージカルはこんなナレーションで始まった。今年3月28日、兵庫県川西市のみつなかホール。約250人が客席を埋めた。 犬やウサギ、スカンク、カブトムシ、花の精霊……。カラフルな衣装を身につけた子どもたちがそれぞれの役を演じ、歌い、踊った。 舞台は、「いちばん大切なもの」という絵本が元になっている。 作者は清水美緒(しみずみお)さん。24年前、白血病のため12歳で旅立った。 美緒さんは小学4年生のとき、急性リンパ性白血病と診断された。お話づくりとおしゃべりと旅行が大好きだった。 絵本をつくりたい。ボランティア団体メイク・ア・ウィッシュオブジャパン(MAWJ)が、美緒さんの夢の実現を手伝った。 あらすじは、次のような内容だった。 「へんてこ山」のふもとの「ほんわか森」に住む動物たちが冒険に出かける。困難を乗り越え、宝箱を見つけるが、何も入っていなかった。がっかりする一方で、すっかり仲良くなっていることに気づく――。 絵本ができあがったのは2002年6月。美緒さんの元に届けられたのは、息を引き取った翌日だった。 1冊1冊にしおりが添えられた。文字も絵も美緒さんが手がきした。同じように病と向き合う子どもたちへのメッセージを込めた。 「つらいのは きみひとりだけじゃないよ みんなでいっしょに がんばっていこうよ てをつないで さぁ みんなでけんこう そだてよう」舞台を見た母 あふれた涙 羽の生えたハートを中心に、手をつなぎ、輪になってみんなで笑い合う様子が描かれている。 川西市でミュージカルスクー…この記事は有料記事です。残り1106文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません
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