現場から編集委員・島康彦印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする7月8日 天皇、皇后両陛下がモンゴルで日本人抑留犠牲者慰霊碑を訪問 2025年のこの日、天皇、皇后両陛下がモンゴルの首都ウランバートルで日本人抑留犠牲者の慰霊碑を訪れた。両陛下は約1分間にわたって黙禱(もくとう)をささげ、遠く離れた地で命を落とした人たちを悼んだ。ここで、皇后さまの慰霊にかける強い思いがうかがえる、印象深い光景が見られた。 両陛下は7月6~13日の日程でモンゴルを公式訪問した。歴代天皇の訪問は初めてで、内陸アジアへの初訪問でもあった。私は天皇陛下が皇太子だった2007年のモンゴル訪問に続き、今回も全日程を同行取材したが、やはり、日本人抑留犠牲者の慰霊碑への訪問に注目した。 第2次世界大戦中、旧ソ連による「シベリア抑留」では約60万人の日本人が連行され、民間人を含めて少なくとも5万5千人が亡くなった。モンゴルでは1600人とも、2千人ともいわれる人が命を落としたが、モンゴル抑留の実態は日本、モンゴルの両国で広く知られていなかった。 訪問前の2025年6月、モンゴルで強制労働に従事させられた生存者の一人、山田秀三さんに富山県南砺市の自宅で話を聞いた。銃を持ったモンゴル兵に監視されながら、理由も知らされずに凍った土を何カ月も掘り続けたこと。夜に零下30度にもなる寒さのなかでれんが造りに従事したこと。当時107歳の高齢ながら、山田さんは現地での出来事を詳細に話してくれた。 両陛下のモンゴルでの慰霊をどう受け止めるか。私の問いかけに、山田さんは「生きて帰れなかった仲間のことを知って欲しい」と口にした。その言葉をかみしめながら、私は両陛下の慰霊碑訪問の当日、現場で取材にあたった。こうべを垂れ、じっと動かない 慰霊碑はウランバートルの北…この記事は有料記事です。残り834文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

この記事の続きを読むなら今がお得。初回1カ月無料+Visaギフトカードが当たる▶今すぐ登録

この記事を書いた人島康彦社会部|編集委員専門・関心分野皇室、こどもの問題、格闘技(プロレス)、演芸(落語、浪曲)関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする