超富裕層を囲い込め 百貨店・ブランドの戦略 高額化の行き着く先は編集委員・後藤洋平 松沢奈々子印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする

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百貨店やラグジュアリーブランドが近年、超富裕層の囲い込みに躍起になっている。パリやミラノのファッションウィーク(FW)のショーに招待したり、一般客が入れない店内の「シークレットエリア」に力を入れたり。関係者を取材し、その実態と理由に迫った。 パリで10月初旬、ある日本の大手百貨店の部長が顧客を連れ、仏老舗ブランドのショーを訪れていた。このブランドは日本には店舗がないはずだ。 後日、理由を聞くと、部長はこう明かした。「実は(百貨店には)通常のお客様が入れない特別エリアがあり、そこでは日本で唯一、あのブランドの服やバッグを売っている」。そのエリアには、年間数千万円以上の購入実績がある顧客だけが入れるのだという。 先日は、南米から「超VIP」が来店するという社内連絡があった。地球の反対側から「太客」が訪れた理由は「複数のエージェントを通じて、ウチしか扱いのないブランドや商品があると知ってもらえたから」。それぞれのエージェントへの手数料は客が支払ったという。 ◇ 中国経済の低迷によって、国内でも多くの百貨店が売り上げ減少を見込むが、この百貨店では前年までに続き中華系の顧客が「最重要」であることに変わりはないという。昨年の30%より減ったものの、今年の売り上げの25%をこうしたインバウンド客による消費が占めるという。 社内には、こうした中国人顧客対応を専門にする中国籍の社員がおり、顧客の要望を聞きながら、競合店には置いていない特別な商品の在庫状況や売れ筋商品などの把握に努めているという。 その社員に話を聞くと「先日は4千万円の時計を日本で免税した場合と、中国本土で買った場合の価格差について問い合わせがあった」。さらに高額なジュエリーを販売した実績もある。中国在住の富裕層が日本を訪れる要因は、距離的に近く、治安がよく、円安だからだという。 ◇ ブランドが、日本の上顧客をパリやミラノのファッションウィークに招くケースも増えている。「おもてなし」に慣れている富裕層への「特別な」企画 多くの人気ブランドでデザイ…この記事は有料記事です。残り1364文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

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この記事を書いた人後藤洋平編集委員|ファッション・メディア・文化担当専門・関心分野ファッション、メディア、文化松沢奈々子文化部|ファッション専門・関心分野ファッション、美術、教育、ジェンダー関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする