深掘りトラウト釣りのルアー専門誌が休刊「ルポ困難に」 背景は気候変動?安田琢典印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする
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川や湖に生息するトラウト(サケ、マス類)をターゲットにしたフライ、ルアー釣り専門誌がこの春、休刊した。背景にあるのは、出版不況だけではない。気候変動による、河川環境の悪化も影響しているという。 1997年創刊の「Gijie(ギジー)」は4月、定期刊行を終え、休刊すると誌面で明らかにした。 「本誌休刊のご挨拶(あいさつ)」はこう続く。「最大の理由は、読者の皆様に納得していただけるような誌面作りが、現状では難しいと判断したことによります」「温暖化による異常気象とそれに伴う水害や河川復旧工事、地震、川鵜(かわう)による食害、外来種の勢力拡大……」「フィールドは荒れ、魚たちの生息域、個体数は減少傾向にあります」 ギジーは、ヤマメやイワナといったトラウトをターゲットにした国内初のフライ、ルアー専門誌だった。創刊から3年後、ルアー記事に特化するようになった。 記事は釣り人に同行するルポルタージュが多かったものの、識者による河川環境の重要性を訴える論文も掲載した。川の魅力伝えてきたが… 「釣り人は川の番人であるべきだ」。編集長を務めた山中満博さん(59)の強い思いが反映されていた。 「ルアー釣りの魅力を多くの人に伝えたことだけでなく、河口から源流まで様々なトラウトが生息する河川そのものの魅力を伝えられたと思う」 雑誌の意義をそう語る山中さんだが、ここ十数年で河川環境はどんどん悪化したと感じている。 利根川水系や千曲川水系をはじめ、毎年のように全国の主要河川で大規模な水害が発生。猛暑や少雨などの影響から、渇水が珍しくない状況になった。 休刊を決定的に意識したきっかけは、2023年9月の釣行だったという。雄物川も北上川も…落ち込んだ釣果 毎年、渓流釣りが禁漁を迎え…この記事は有料記事です。残り1657文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません
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