相撲発祥の地、土俵際? 高校に部活ない奈良県、国スポ大会に暗雲井上秀樹印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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奈良の相撲関係者が、追い込まれている。5年後に奈良県内で開催される国民スポーツ大会に、県代表を出せない可能性が高いからだ。「相撲発祥の地」としては、由々しき事態。土俵際からの巻き返しはなるか。 「もしかしたら君たちは、将来のオリンピックチャンピオン」 5月17日、葛城市民体育館での「わんぱく相撲葛城場所」に、大相撲の元横綱の白鵬さんが招かれた。相撲を五輪の正式種目にしようと取り組んでおり、開会式で子どもたちにそう呼びかけた。 この大会は葛城地区4市1町の小学生が対象。参加者は例年70人程度だが、今年は276人が応募し、100人に絞った。主催の葛城青年会議所によると、白鵬さんの来場に加え、葛城市が共催に入り、市内の全小学校にチラシを配れたのも大きいという。 広陵町立広陵東小4年の松田悠雅さんは、初めてまわしを締めた。「体がぎゅっとして、ぴしっと引き締まる」とはにかんだ。 「日本書紀」に書かれた当麻蹴速と野見宿禰の力比べが相撲の始まりとされ、2人の決闘地が伝わる桜井市と香芝市、当麻蹴速の出身地とされる葛城市は連携して相撲発祥の地を宣伝している。 2031年の奈良国スポでは、9月中旬から10月中旬までに37競技が実施される。相撲は葛城市で実施する。現在の中学1年生以下は、奈良国スポで少年の部に出られる世代。だが、わんぱく相撲は大入りだったものの、県相撲連盟のめざす強化は一向に進まない。 県内で相撲を取る小中学生は、橿原市や奈良市の相撲道場に通う。課題は高校だ。現在、県内には活動している相撲部がない。高校生が県代表で全国大会に出場したのは21年の高校総体個人戦が最後だ。 同連盟の堀幹洋理事長(39)は「指導者がいないので、部活として機能できていない」と話す。相撲は他の競技に比べ、経験がないと教えにくい。大学で相撲を取っていた新卒教員は、相撲部がある都道府県をめざす。 奈良にも、かつては公立私立を合わせ10校近くが相撲の大会に出場した。1984年のわかくさ国体で有力な選手を教員に採用し、県代表から指導者になった。その後は相撲経験のある教員が増えなかった。いま相撲部がある高校は御所実(休部中)だけだ。 さらに課題がある。高校を出た後の受け皿がない。相撲部がある大学は県立医科大のみ。社会人はない。 このため、奈良の有望な中学…この記事は有料記事です。残り724文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

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この記事を書いた人井上秀樹奈良総局専門・関心分野寄席演芸、舞台芸術、大衆芸能関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする