北隣ウオッチ オーバーツーリズム深刻 北方領土、侵攻の余波も元朝日新聞モスクワ 根室支局長・大野正美印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする
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ロシア極東サハリン州の州都ユジノサハリンスクで5月末、地元ジャーナリストの2025年の優秀な仕事に対する賞の授与式があった。賞はロシアの文豪チェーホフの名を冠している。そのオンライン部門の最優秀賞に、ロシアが実効支配する北方領土・択捉島の新聞「赤い灯台」の編集長を22年6月から務めるアレクセイ・サクノフ氏が選ばれた。 賞の対象は、12月31日付の調査報道記事「択捉への観光客流入が危機的状況に」だ。19世紀末にサハリンを訪れ、流刑囚の過酷な生活の実態を生々しいルポで伝えたチェーホフと同様、ロシア政府が長年、振興の音頭を取ってきた北方領土での観光事業のはらむ問題点を鋭く描き出している。 記事によると、択捉島には22年に6040人、23年に5227人、24年に6832人の観光客が訪れた。記事執筆時点で25年の統計はないが、12月半ばまでに択捉島の位置する「国境地域」への入域許可が7913通発行された。大部分はロシア国民だが、542通は外国観光客向けだ。ベラルーシが232人、豪州が84人、中国が72人と多い。少数ながら北大西洋条約機構(NATO)加盟国の米、英、仏、独などのほか、ウクライナ国民6人にも発行されている。この増加傾向は、22年からのウクライナ侵攻でロシア国民の欧州旅行が困難化したことの影響が大きい。 問題が典型的に表れているの…この記事は有料記事です。残り813文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません
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