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近鉄奈良線の瓢簞山駅(大阪府東大阪市)から南へ15分ほど歩いていくと、住宅街の中にため池がいくつか見えてくる。 実は、ここは知る人ぞ知る「山口養魚場」。河内地方の特産魚「河内ブナ」の養殖を手がける。 「うちのフナは東北から九州まで、9割は釣り堀用のフナとして出荷しています。元気で引きが良いと言われています」 そう話すのは、養魚場の5代目の山口裕二郎さん(37)。 山口さんが21歳の時、父の広武さんが脳梗塞(のうこうそく)で倒れた。小さい頃から父を手伝っていた山口さんは、家業を継ぐと決心。大阪商業大を卒業すると、そのまま養魚場に入った。28歳のとき、広武さんは亡くなった。 「オヤジの背中はかっこよかった。僕も小さい頃から自然の中で働くのは好きでしたし、この河内ブナを残していくのが使命のようなものだと思っています」 河内ブナは100年ほど前、京都の巨椋(おぐら)池などにいたゲンゴロウブナを河内地方のため池で養殖したのが始まり。もともとは食糧難を乗り切るための食料用だった。ヘラブナの一種で、ひし形で体高が高いのが特徴だ。 年間出荷量は約100トン。その9割が釣り堀用だが、山口さんは本来の食料用に再び視界が開けてほしいと願っている。 昆布巻きや洗い(刺し身)など、河内地方では古くから郷土料理として知られてきた。山口さんは「小さい時にオヤジの配達についていくと、トラックのそばに近所の人たちがバケツを持ってきて、食用のフナを分けてもらいにきていたのを思い出します。今では少なくなりましたね」。 大阪府立環境農林水産総合研…この記事は有料記事です。残り549文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません
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この記事を書いた人坂上武司ネットワーク報道本部|大阪駐在・関西担当専門・関心分野フィギュアスケートやアイスホッケーなどの氷上競技。音楽や映画関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする






