ストーリーHenry Bushnell/The Athletic(ジ・アスレチック) 抄訳=朝日新聞社印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする

[PR]

イラン代表は重苦しい空気に包まれていた。 「今大会で最も抑圧されたチーム」 ガレノイ監督はチームをこう表現した。サッカー・ワールドカップ(W杯)北中米大会が行われる米国への入国制限があり、移動の困難さ、準備不足を訴えた。 FWタレミも「私たちにとってはすべてが災害のようだ」と語った。 日本時間16日にロサンゼルスであったグループリーグG組の初戦、ニュージーランドと2―2で引き分けた。試合後の2人の言葉は、W杯から早々と敗退したときの予防線にも聞こえた。イラン初戦、はためく2つの旗【写真まとめ】紆余曲折のイラン代表、米国で初戦 それから6日後の22日。同じ街で迎えたベルギー戦で、イランはまったく違うメッセージを発した。「私たちは置かれた状況について、もう十分語ってきた」 試合後、MFジャハンバフシュはそう言った。 今必要なのは、不満を口にすることではない。チームとして、そして国民として結束することだった。強豪ベルギーに善戦 優勝候補のひとつ、ベルギーを相手に何度も脅威を与えた。デブルイネやトロサールらスター選手を封じ込んだ。VAR判定で取り消されたが、一度はゴールネットも揺らした。後半にはGKベイランバンドがビッグセーブを見せ、イランの選手たちは一斉に駆け寄り、たたえた。 一部の選手は勝利を逃したことを悔しがったが、ベルギーに0―0の引き分けは、十分に誇れる結果だ。 グループリーグG組で2位。歴史的な瞬間は、すぐそこまで来ている。 W杯出場7回目のイランは、これまで一度も決勝トーナメントに進出したことがない。27日の最終戦のエジプト戦で負けなければ、他チームの結果も絡むが、史上初となるグループリーグ突破の可能性は高くなる。 これほど多くの逆風の中で、なぜ戦えるのか。 「これが私たちの文化の一部…この記事は有料記事です。残り1446文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアするXでシェアするはてなブックマークでシェアする