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先日の台風6号で出された「レベル4危険警報」や「レベル5特別警報」。あれ?注意報や警報にレベルなんて付いていたっけ――と思った人もいるのではないでしょうか。実は、気象庁などが発表する「防災気象情報」が5月下旬に大きく変わりました。梅雨前線や台風などで雨が多い時期は、毎年10月ごろまで続きます。新しい情報を活用し、自分や大切な人の安全を守ってください。<朝日新聞ポッドキャストの番組「もしもに、そなえとーく」では、災害報道に長年携わる佐々木英輔編集委員と、変更の背景や私たちに必要な備えを語りました>自治体の避難情報とも対応防災気象情報は、これまで災害ごとに警報や警戒情報など異なる表現があり、危険度と名称がバラバラでした。大きな災害が起きるたびに情報が追加されてきたからです。また、自治体が出す避難指示などの「避難情報」との関係がわかりづらいといった課題もありました。今回の改定で、防災気象情報は「河川氾濫(はんらん)」「大雨」「土砂災害」「高潮」の4種類の災害ごとに、レベル1から5の段階で整理されました。レベル2が注意報(黄色)、レベル3が警報(赤)、レベル4が新設の「危険警報」(紫)、レベル5が特別警報(黒)です。正式名称は「レベル4大雨危険警報」などと長くなりますが、数字と色が重要です。佐々木編集委員は「紫の段階までに避難する。それを覚えているだけでもだいぶ違います」と言います。自治体が出す避難情報のレベル(警戒レベル3=高齢者等避難、警戒レベル4=避難指示、警戒レベル5=緊急安全確保)に対応しているため、情報をきっかけに取るべき行動がわかりやすくなりました。避難の判断、自治体任せにしない一方、注意が必要な点もあります。例えば、レベル3土砂災害警報の基準が引き上げられたことです。これまでは大雨警報の中に土砂災害への警戒も含まれていましたが、警報が出ても大事に至らないケースが多く、「どうせ大したことない」という慣れにつながっていました。新しい基準では、レベル4危険警報になりそうなときだけレベル3を出す、と見直されました。レベル3から一気にレベル4に進む恐れもあります。防災気象情報と避難情報が5段階のレベルに整理されたのは、避難の判断を自治体任せにしない、「自分の命は自分で守る」という考え方を徹底するためです。情報がどれだけ整理されても、本当に命を守れるかは一人ひとりの避難の判断と行動にかかっています。まずは「レベル4、紫までに避難」という一つの目安を覚えること。そして、自分の住む場所がどんな災害リスクを抱えているのかをハザードマップなどで普段から確かめておくことが重要です。番組紹介「もしもに、そなえとーく」地震や豪雨などあらゆる災害への備えを、記者の取材経験をもとに語り合う朝日新聞ポッドキャストです。MC・寺尾佳恵記者と、防災士で社会部の力丸祥子記者が、時にゲストを交え、防災や減災が身近な話題になるよう発信しています。■番組を振り返って…この記事は有料記事です。残り487文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません