現場から2026年6月25日 12時49分蘇州=里見稔印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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中国の江蘇省蘇州市で日本人学校の送迎バスが刃物を持った男に襲われ、3人が死傷した事件から、24日で2年たった。現地の邦人社会は平穏を取り戻しつつあるが、先月には事件現場が一時壁で覆われるなど当局は今も警戒をといていない。タングステン、中国の対日輸出が停滞 価格高騰、リサイクル強化も この日、現場となったバス停では、片耳にイヤホンをつけた私服警官とみられる男性5人が道行く人に目を光らせていた。すぐ近くには日本料理店が並ぶ繁華街があり、周辺の交差点にはパトカーがとまり、制服姿の警察官も配置されていた。 現地で暮らす日系企業の日本人男性は「警察官も多く、治安面で不安を感じることはなくなった」と話す。地元のタクシー運転手の男性も「蘇州は日本企業が長く根付き、日本に反感を持つ人は多くない」と語った。 だが、事件後も中国で日本人が巻き込まれる事件は相次ぐ。2024年9月には広東省深圳市で日本人の子どもが男に刃物で殺害され、25年7月には蘇州の地下鉄駅構内で日本人の母親が石のようなもので頭を殴られた。上海では今年5月、日本人2人と中国人1人が切りつけられた。 事件が起きるたび、邦人の安全が課題として浮かび、地元当局は警備強化に取り組んできた。ある日本政府関係者は「地元当局には尽力してもらっている」と語る。一方で、「同様の事件が起きてマイナスのイメージが広がるのを防ぎたい思惑もあるだろう」とも指摘する。 蘇州の事件は発生から2年の節目を迎えるいまも、当局側にとって扱いが敏感な対象だ。5月下旬には、現場のバス停がオレンジ色の工事用の壁で隙間なく囲まれた。 複数の日本政府関係者によると、国際会議のため蘇州を訪れた赤沢亮正経済産業相が現場を追悼に訪れたところ、翌日に急きょ設置されたという。壁はその後撤去されたが、当局は事件が注目されることに神経をとがらせていたとみられる。 事件は24年6月に起きた。送迎バスがバス停に到着した際、迎えに来ていた日本人の母親と子どもが男に刃物で切りつけられ、止めようとした中国人女性が刺されて死亡した。男は死刑判決を受け25年4月までに刑が執行された。日本人を狙った犯行かどうかは明らかになっていない。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

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この記事を書いた人里見稔上海支局長専門・関心分野中国社会、日中外交、安全保障関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする