コラム・寄稿軽く見てはいけないスウェーデン 型にはまらない自由さ持つ監督解説者印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする
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サッカーW杯 ベン・メイブリーの目 ワールドカップ(W杯)初戦で、1―5という屈辱的な大敗を喫したチュニジアは、日本戦を前に監督を解任した。だが、21日に同じ1―5でオランダに敗れたスウェーデンが、26日の日本戦を前に同じ決断を下す可能性はまったくなかった。 Ben Mabley。1983年生まれ。英国出身。オックスフォード大で日本学を専攻。2012年から日本で海外サッカー番組に出演し、14年からプレミアリーグ中継の解説を担当。3歳だった1986年メキシコ大会からW杯を見続けてきた。著書に「プレミアリーグ全史1~3」(平凡社)。あまりに悲しいW杯 何を祝うべき大会か ベン・メイブリーさんの目 「1―5で負けて許される監督は、そう多くない。でも、スウェーデンの人々は(スウェーデン代表監督の)グレアム・ポッターを愛している」 そう語るのは、英紙ガーディアンでフットボール特集企画編集長を務めるスウェーデン人記者、マーカス・クリステンソンだ。 イングランド人のポッターは、2022年に三笘薫をプレミアリーグでデビューさせたブライトンの監督であり、かつては将来のイングランド代表監督候補とも目されていた。しかし、チェルシーとウェストハム・ユナイテッドでの失敗で評価は急落。「どん底だった」(クリステンソン)ときにスウェーデン代表から声がかかり、救われる形となった。 スウェーデンはW杯欧州予選のグループで1勝もできなかった。それでも特殊な方式により、欧州プレーオフを通じてなお本大会への道が残っていた。そこで就任したポッターは、スウェーデンを率いてウクライナとポーランドを破って手腕を印象づけた。当初の短期契約は2030年まで延長された。 この相思相愛はもっと前から始まっている。ポッターは1996~97年シーズン、サウサンプトンでプレミアリーグ8試合に出場。マンチェスター・ユナイテッドに6―3で勝った有名な一戦にも出ていた。しかし、選手生活の大半は下部リーグで過ごし、2010年にはイングランド10部相当の大学チームを指導していた。そこで元チームメートに紹介されたのが、スウェーデン4部エステルスンドFKでの仕事だった。 「プロの世界に戻るチャンスだった」と、ポッターは振り返っている。 エステルスンドはスウェーデンのほぼ中央にある亜寒帯の街だ。フットボールの拠点となるような規模の街までは車で4時間。ポッターは野心的なオーナーのビジョンに共鳴し、雪と氷、厳しい寒風の中に身を置く道を選んだ。最初の5シーズンで3度昇格し、クラブを初の1部に導いた。 魅力の一つは、型にはまらな…この記事は有料記事です。残り575文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません






