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開催中のサッカー・ワールドカップ(W杯)北中米大会。特に日本戦では応援に熱が入り、次は21日にチュニジア戦が控えていますが、私たちがしっかりテレビ観戦できるように、実は陰でたくさんの人が努力してくれているのかもしれません。普段はなかなか注目されない「水道局」の働きがXで大きな反響を呼びました。「後半の最後の方はみんな我慢してた」話題になったのは東京都水道・下水道(@tocho_suido)のXの投稿です。《(水道局)サッカー #ワールドカップ 等のイベント放送時には、お客さまの水使用量が急激に変動することがあります。東京都水道局では予め水量・水圧を調整するなど、お客さまに影響を与えないよう安定した水の供給に努めています。オランダ戦の配水量の変化はこちら》投稿された「区部(主要)配水量の変化」のグラフでは、6月15日(月)にあった、日本代表の初戦、オランダ戦の放送時の増減が示されています。比較日(6月8日)の同じ時刻と比べ、試合が開始される5時直前に、配水量が一気に増えています。そして今大会で新たに導入された3分間の水分補給タイム「ハイドレーションブレイク」の時に、また配水量が上昇。さらにハーフタイム中に配水量は急上昇します。後半戦に入ると、オランダの先制点、直後の日本の同点ゴール、オランダの追加点と目の離せない白熱した試合が続き、その間の配水量は落ち着きます。さらに日本が後半44分に同点ゴールを決めると配水量はほぼ横ばいをキープし、試合終了と同時に比較日と同等まで急上昇します。この投稿には「後半の最後の方はみんなトイレ行きたくても我慢して見てたの共感」「みんなのトイレラッシュが丸わかりで笑える」「急激な水量変化を先読みして、水圧を調整する東京都水道局。ピッチの外にも、見えないファインセーブがありました」「安定したお水の供給ありがとうございます」などと驚嘆する声が集まり、1.3万いいねがつきました。「人間だから対応できる」東京都水道局に連絡すると、企画報道担当の課長代理・田嶋俊彦さんがこの日の裏側について話してくれました。「実は配水量を事前に予測して調整するのは、特別ワールドカップのためにやっているというわけではなく、私たちが24時間365日、日々やっている業務です」とのこと。そもそも、水道局がやっている「水量と水圧を調整する」というのはどういうことなのでしょうか。まず浄水場から送られてきた水を集める「給水所」が各地にあります。給水所には「ポンプ」があり、そこから各地域の家々に水道管を通して水を送るため、ポンプで圧力をかけます。水を使う人が多い時は、給水所の水量を増やし、圧力を高めます。水を使う人が少なければ、水量を減らし、圧力を下げるそうです。もし調整をしないと、一体どうなってしまうのでしょうか?「全くしないのであれば、使用量が増えているのに水圧が弱すぎれば水が届かなくなってしまいます。使用量が減ったのに圧が強すぎる状態では漏水につながります」と言います。配水量はこれまでの傾向などのデータや、平日や休日、時間ごとの住民の行動パターンからある程度、事前に設定できるそうです。一方で、急なイベントや天候には、人が手を加えて調整しているといいます。たとえば、「長雨の後の晴れ間には、洗濯や洗車したい人が急増するだろう」とか、「暑い日が続いた後に急に寒い日がくると、シャワーの需要量は減るだろう」などの予想を立てて調整するのは、まだ機械にはできません。田嶋さんは「生活の隅々で起きるような人の機微は人間だから対応できる」と言います。「蛇口をひねれば出てくる当たり前」を守るため東京都23区については「水運用センター」で24時間365日、人間がモニターを見ながら配水量を監視し、調整をします。6月15日(月)の日本対オランダ戦でも、職員は「業務の一環として」、配水量のモニターをにらみつつ、テレビで試合の動向を見ながら、調整をしていたそうです。今回の投稿を通して、水道の使用者側に「トイレ時間を分散してほしい」などの呼びかけたい意図があったのかどうか聞いてみると、田嶋さんは「いえ、それはないです。配水量の増減で、みなさんの水の使用に特段影響が出ることがないようにしています」と話します。むしろ、「水って、蛇口をひねれば当たり前に出てくるものだと思われていますが、実は24時間、人が監視し、調整をしていて、陰ながらお客様に届けるために、こういうことをしているのだと知ってもらえるわかりやすい例として投稿しました」とのこと。水道局が公表している過去15年のイベント放映時の水使用量の変動を見てみると、ワールドカップ以外でも、オリンピックの注目競技の決勝戦や、ラグビーワールドカップでも同様の増減がありました。水道局にとっては、「当たり前の業務」を淡々とこなしていたことがXで知られた結果、「ここまでこまやかに調整してくだっていたのですね」「ファインプレーです」などと「想定以上の反響」を集めたことに驚いているそうです。田嶋さんは「いただいた好意的な声は、現場で業務にあたっている職員たちも喜んでいて、よりがんばろうという気持ちになっています」と話します。次は21日(日)13時からのチュニジア戦。洗濯を終えてから試合を観戦する人が多いのではないか?との予想を立てながら「日々の業務と同様に」配水量の監視をしてくれるそうです。ニュースが身近になるメディア「withnews」https://www.asahi.com/withnewsTikTokアカウント:https://www.tiktok.com/@withnewsYouTubeアカウント:https://www.youtube.com/@withnewschannel






