伊勢湾シーバースに到着した出光興産の原油タンカー・出光丸=2026年5月25日午前10時49分、愛知県知多市沖、メ~テレヘリから、溝脇正撮影

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現代文明がなお深く依存する石油の供給に急ブレーキをかけたのは、今も昔も中東の戦火だった。 1970年代の2度の石油危機は、「新自由主義的なグローバル化」へと世界を向かわせる契機となった。 あれから半世紀。今回のホルムズ海峡発の石油危機は、皮肉にもその反転を決定づける出来事として歴史に刻まれるだろう。 今回あらわになった石油の中東依存は、日本の官民が効率を追求した結果として生じたものだ。中東産原油の圧倒的な供給力と価格の安さは、万一に備えて調達先を多様化しておこうという動機を減じさせ、私たち消費者もその果実を享受してきた。日本の原油輸入先 地球上のどこかで安く調達・生産できるなら、そこを活用すればいい――。新自由主義的なグローバル化は、石油に限らず、サプライチェーン(供給網)と市場を世界に広げるプロジェクトだった。グローバル化を反転させる「物理的遮断」 その起点となったのが前回の…