[PR]

トランプ米大統領が17日に署名したイランとの覚書には、米国内でトランプ氏に近い保守派からも「愚かすぎて理解できない」(司会者のマーク・レビン氏)といった批判が噴き出した。薄氷のように危うい合意の覚書から、激しい交戦や政治的な駆け引きを重ねてきた両国の「勝敗」が浮かび上がる。14項目の覚書、「敗北」したのはどっち? トランプ氏は2月末にイスラエルとともにイランへの先制攻撃を始めた直後から「戦争に勝った」と繰り返してきた。日中戦争の日本やベトナム戦争の米国がそうであったように、個別の戦いの勝利を、政治的次元も含めた「戦争」の勝利だと勘違いしていたのは明白だった。 イランの軍事拠点を空爆で大規模に破壊したものの、イランによるホルムズ海峡の事実上の封鎖で、米国内のガソリン価格も高騰し、11月の米中間選挙を前にトランプ氏の支持率は最低水準に低下した。 焦りを募らせたトランプ氏は、イランとの覚書で、30日以内にホルムズ海峡の航行の回復を相互に図るとし、海峡危機の「火消し」を最優先した。60日間は無料通航できるとされたが、イラン側はその後はサービス料を徴収すると強調し、火種は残っている。「イラン復興に48兆円」 疑問噴出 最も重要な政治的目標だった…