「夢は持ち続けることが面白い」木内昇さん、大佛次郎賞記念講演野波健祐印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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歴史小説「雪夢往来(せつむおうらい)」(新潮社)で第52回大佛(おさらぎ)次郎賞を受けた小説家の木内昇さんの記念講演会が13日、横浜市で開かれた。演題は「江戸の出版文化~京伝、馬琴、牧之(ぼくし)と版元の人々~」。受賞作は江戸後期の越後の商人、鈴木牧之がベストセラー「北越雪譜」を世に出すまでの40年に及ぶ紆余(うよ)曲折を描いている。物語の背景になった江戸の出版文化について、現在との違いについて語った。 版下を使った商業出版は江戸初期から上方でさかえていたが、江戸発祥の版元が生まれるのは中期になってから。現在との大きな違いは幕府の統制で、正規ルートの出版は奉行に都度うかがいを立てる必要があった。もう一つの違いは原稿料(潤筆料)。もらえたのは山東京伝や滝沢馬琴ら一握りの人気作者のみで額も微々たるもの。おまけに印税もなかった。 「筆一本で食べていくのはたいへんで多くの作者は別に仕事を持っていた。今の編集者も新人賞をとった人に、絶対に仕事はやめないでくださいね、と言うんですって。別の仕事を持つのが作家の当たり前の姿なのかと考えながら書いていました」 牧之は越後の風物や暮らしを…この記事は有料記事です。残り186文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする