「あなたの読書はあなただけのもの」 京極夏彦さん流「読書論」とは2026年6月13日 14時30分今井邦彦印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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生駒市図書館が約40年ぶりにリニューアルしたのを記念して5月30日、作家の京極夏彦さん(63)による講演会「好きに読む」が図書会館で開かれた。市民ホールと、中継でつながった会議室の計520席は満員に。参加者は京極さんの豊富な書物の知識を踏まえた読書論に熱心に耳を傾けた。 印刷博物館(東京)の館長も務める京極さんは、書物の歴史を奈良時代から振り返り、近年、コミックを中心に普及している電子書籍は「紙の書籍とは用途や目的が違う」と説明。インターネットにより拡散性と共時性の高い電子書籍と、改ざんが難しく情報の保全性が高い紙の書籍は、今後も共存していくという見方を示した。 読書のあり方については、必ずしも本を最初から最後まできちんと読まなくてもいいと述べ、「飛ばし読みでも斜め読みでもいい。途中でやめてしまっても立派な読書。もし途中で『あれ?』というフレーズがあれば、『何でこう書いてあるんだろう』と読み返すこともできる」と話した。 そして、AI(人工知能)に書物を読み込ませてダイジェストを作らせることは「一番してはいけないこと」と指摘。「読書はあらすじを知るためにするわけではない。10万人いれば10万通りの読み方がある。他人の感想なんて聞いても仕方ない。あなたの読書はあなただけのものなんです」と呼びかけた。 講演後、抽選で京極さんからサイン本を贈られた生駒市の小村和佳子さん(52)は「『本の読み方は自由でいい』と言われて、いろんな本を手に取りやすくなった。読書の幅が広がりそうです」と話していた。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人今井邦彦専門記者|歴史・文化財専門・関心分野歴史、考古学、文化財、サブカルチャー関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする