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連載「窓」 陸上選手の剱持クリア(28)は8カ月前、友人の言葉に戸惑った。 2025年10月、国民スポーツ大会(旧・国体)の女子三段跳びで12メートル81を跳び、4位に入った。その結果を伝える記事を見た陸上の関係者が、「剱持が復帰した」とうわさしていたそうだ。 「私、やめたと思われていたんだ……」 違う。日本から遠く離れた英国で、ずっと、もがいていた。同級生でサッカー部 山梨学院高校時代に全国大会で優勝した。進学した筑波大でも全日本学生対抗選手権を制し、日本選手権では2位になった。 大学では後の夫とも知り合った。同級生でサッカー部。「どっちが活躍できるか勝負だね」。よくそんな話をした。 卒業後も地元の山梨で陸上競技を続けるため、パソコンで資料を作って企業にプレゼンした。「オリンピックに出たい」という思いを伝えて、8社が共同でスポンサーになってくれた。 卒業して1年目の冬。片足でのスクワットを終えた瞬間、ぎっくり腰に襲われた。体に力が入らず、歩けない。全力で跳べなくなった。 逆の脚で跳ぶことも試したが、自己記録より1メートル以上低い記録が続いた。誰にも声をかけて欲しくない。隠れたい。自宅のベッドで一人、落ち込んだ。 22年の夏、プロサッカー選手になっていた彼と結婚した。英国でプレーすることが決まっていた夫に「どうする?」と聞かれ、一緒に住むと即決した。誰も自分を知らない土地で陸上に打ち込みたかった。チームメートの妻は「すてき」 「サッカー選手の妻」が、夫のサポートにまわることが多いのは知っている。競技を続けるなんて特殊だとは思う。 彼の考えは違った。むしろ…この記事は有料記事です。残り925文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人加藤秀彬スポーツ部専門・関心分野陸上、サッカー、海外スポーツ関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする