クラウドファンディングを活用してスギ花粉の飛散防止をめざす東京農大の小塩海平教授=2026年5月25日、東京都世田谷区、阿部育子撮影
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花粉症の主な原因となるスギ花粉の飛散を抑えようと、東京農業大の小塩海平教授(59)が環境への影響が少ない食品添加物を使った技術の実用化をめざしている。安全性を確かめるためなどの資金として、クラウドファンディング(CF)による調達に乗り出した。 小塩教授がめざすのは、パンやチョコレートなどを作るときに使われる乳化剤「ソルビタントリオレート」を活用した技術だ。スギの雄花にある花粉を作る細胞を刺激し、花粉ができないようにして、雄花のみを枯れさせる効果があるという。これを薬剤としてスギの林にまく実証実験を昨年秋に栃木県塩谷町や群馬県安中市で行った。1カ月間で5~8割の雄花が枯れるのを確認でき、今春、花粉の飛散はほとんど確認されなかったという。 国は花粉対策として、スギの人工林を伐採し、花粉の少ない苗木に植え替えを進めている。だが、国の目標は約30年後に半減させることで、長い時間と多くの予算がかかる。小塩教授は「スギ林から花粉を飛ばなくする技術も同時に活用するのが現実的だ」と指摘する。実用化に数千万円 花粉症の教授「経済的損失大きい」 ただ、ヘリコプターで薬剤を…






