インタビュー【アーカイブ】中村玉緒さん「勝新の妻であること、忘れたことない」印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする
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映画の名脇役として知られ、テレビのバラエティー番組でも人気を博した俳優でタレントの中村玉緒さんが9日、肺炎で死去しました。86歳でした。 中村さんが2008年に自身の半生を振り返ったインタビュー記事「人生の贈りもの(全4回)」を再配信します。大切にしたい、女の居場所 ――主演の舞台「女の居場所」が12月、東京・明治座で上演されます。初演は01年でした 台本をじっくりと読んでみますと、初演の時にも思った通り、ちっとも古くない。嫁姑(よめしゅうとめ)の問題という永遠のテーマだからでしょうか。私にあてて書いていただいた作品。関西人のエピソードがたくさん盛り込まれています。役づくりには基本的には苦労はしませんでした。 主人公は私とだぶる。主人の勝新太郎の父は長唄の杵屋勝東治。兄は俳優の若山富三郎。嫁・姑、嫁・小姑の関係は、それはいろいろありまして。居場所を見つけるのは一筋縄ではいかなかったかもしれませんね。 出がとちっちゃうくらいテンポがよく、テレビの延長のような芝居で、最終的にメデタシメデタシで、まるで今の私みたい。出てくるのはみんな根がいい人なんです。 ――地のまま舞台に臨めるわけですね そうとばかりはいえなくて初演の時とは違うことが見えてきました。台本を読み直し、実際に立ちげいこをしてみると「こんな面白い、大事なせりふを見落としていた」とか、「なるほど」と今ようやく理解できたところとか、「流して演じていたな」という場面は案外あるもんです。 ――例えば? 私の元恋人から私の小姑に電話がかかってくるところ。向こうは小姑が好きになっていて、それを私が察し、2人の関係を認める場面です。一見、なんていうこともないのですが、もっと、せりふを丁寧に扱うと、心の葛藤(かっとう)も加わり、実に味のあるシーンになるように思うんです。日々勉強ですね。 再演はしない方なんですが、この作品は、ていねいに上演を重ねてみたい。初演を見た人に、今回の方が面白いと思われないといけないですね。映画女優にあこがれて ――祖父は初代中村鴈治郎、父は二代目鴈治郎、兄は坂田藤十郎。幼いころから歌舞伎に囲まれて育ったんですね 舞台に出ていますと「お父さ…この記事は有料記事です。残り2489文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする






