インタビュー北朝鮮の非核化政策は「失敗した」 米国の元担当者が提案する見直しワシントン=中井大助印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする
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ビクター・チャ氏(米国の北朝鮮核問題6者協議元担当)に聞く 「北朝鮮の非核化」は歴代米政権が目標として掲げてきたが、現実には核兵器の開発が進んでいる。そんななか、米政府で北朝鮮との交渉も担ってきたビクター・チャ氏はこれまでの政策を「失敗」としたうえで、「緊張緩和などを優先して戦略を見直すべきだ」と提言し、話題を呼んでいる。その意図は何か。 ――論考では、北朝鮮政策の見直しを提案しています。 「私が提案していることは、政策決定の現場で多くの人が考えていることと、それほど異ならないと思います。しかし、米国は『北朝鮮の非核化』を当面の目標に設定し、そこから離れることができずにいるので、公の場で異なることを言うことが難しいのです」 ――なぜ、このタイミングで発表をしたのですか。 「バイデン前政権の4年間で、北朝鮮政策をめぐる動きは実質的にありませんでした。トランプ大統領が返り咲き、1期目のように北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)総書記との友好関係を再開させるという見方もありましたが、それも実現していません。北朝鮮をめぐる議論をリセットさせる機会だと考えました」話題を呼んだ「フォーリン・アフェアーズ」の論考ビクター・チャ氏は外交専門誌「フォーリン・アフェアーズ」の2026年5/6月号で「North Korea as It Is(現状としての北朝鮮)」を発表し、「Cold Peace(冷ややかな平和)」を呼びかけた。主な内容は以下の通り。◆北朝鮮の核開発は米国などが想定したより進んでいる。多数の核弾頭を保持しているほか、米国本土を狙うことができる大陸間弾道ミサイル(ICBM)なども開発している◆1990年代以降、米国は北朝鮮の非核化を目指し、そのために経済制裁を加えてきたが、効果を発揮していない◆非核化を断念すべきではないが、長期的な目標として位置づけ、直面する安全保障への脅威を優先すべきだ◆北朝鮮との関係を正常化しなくても、誤解と激化を防ぐための対話は必要だ■非核化すぐに実現は困難 「…この記事は有料記事です。残り2649文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人中井大助アメリカ総局長専門・関心分野アメリカの社会、政治、文化関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする










