インタビュー第43回習氏訪朝、今回の意味は 米識者「韓国は米国が去った世界に備え」聞き手・牧野愛博印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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中国が6月5日、習近平(シーチンピン)国家主席が8、9の両日に北朝鮮を訪れると発表しました。東アジアの国際環境はどう変化しているのでしょうか。5月に訪韓し、韓国政府関係者や専門家らと意見交換した米スタンフォード大学のダニエル・スナイダー講師(国際政治)は「日本と違い、韓国は既に米国がいなくなった世界への準備を始めている」と語ります。北朝鮮労働者は中国を敬遠?店を訪れると…習氏の訪朝で関係変わるかイラン攻撃、「日韓の安全保障に壊滅的な影響も」 米専門家の分析 ――習近平氏の訪朝は7年ぶりです。今回はどのような意味がありますか。 北朝鮮の核問題の扱いが中心的な議題の一つになるでしょう。ロシアは北朝鮮を核保有国として受け入れる決断を下しましたが、中国は核不拡散にこだわっています。 ただ、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)総書記にとって核保有は絶対的な目標です。習近平氏が前回訪朝したのは7年前でした。その後、ウクライナでの戦争やロシアと北朝鮮の同盟関係など、状況はかなり変化しています。中国は事実上、北朝鮮を核保有国として受け入れざるを得ない状況になっていると理解しているのでしょう。 一方、ロシアは北朝鮮が最も必要としているものを提供できません。基本的な食料や燃料は提供できますが、北朝鮮が最も望む経済の近代化、韓国と競争できるデジタル経済や人工知能(AI)を提供できません。北朝鮮は中国を必要としています。 中国は、ロシアと北朝鮮の緊密な関係に満足していません。中国は北朝鮮に対し「真の大国は誰なのか」を思い出させたいのです。ロシアのプーチン大統領も朝鮮半島問題で中国に挑戦するつもりはないでしょう。プーチン氏は、朝鮮半島が地政学的に中国の裏庭であることを知っています。【連載】北朝鮮の表と裏北朝鮮はロシアとの軍事協力を進めると同時に、中国との関係改善も模索しています。一方で、各国の調査や脱北者の証言を積み重ねると、北朝鮮が長く自称する「地上の楽園」の表と裏が浮かび上がります。最新情勢を連載で伝えます。米中朝による朝鮮戦争の平和協定締結は? ――米中朝による朝鮮戦争の平和協定締結への準備という意味もあるのでしょうか。 朝鮮戦争の休戦協定の平和協…この記事は有料記事です。残り1568文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人牧野愛博専門記者|外交担当専門・関心分野外交、安全保障、朝鮮半島関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする