本家以外で唯一の「モネの庭」 花のハーモニーで描く絵は深化する斉藤智子 内海日和印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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印象派の画家クロード・モネ(1840~1926)は、パリ近郊の村ジベルニーの自宅に丹精してつくりあげた庭で、「睡蓮(すいれん)」などの名作を生み出した。 この庭を再現した庭園が、高知県北川村にある。年約9万人が訪れる「北川村モネの庭マルモッタン」。ジベルニーの庭と邸宅を公開している団体から、本家以外では唯一、「モネの庭」を名乗ることが許されている。【撮影ワンポイント】 北川村モネの庭マルモッタン 浮世絵に影響されたモネが、フランス・ジベルニーの庭にしつらえたという太鼓橋を画角の奥に配置し、丁寧に手入れされたスイレンの美しさが伝わるよう、被写界深度を深くして池の奥行きを表現した。撮影当日は風も穏やかで、静かな水面に青空が映える。スイレンは午後になると閉じてしまうので、要注意。(内海日和)【特集】いいね!探訪記 今年最初のスイレンが咲いたと聞き、4月半ばに訪ねた。「水の庭」では、太鼓橋を覆う藤棚の紫と新緑が映る水面に、赤いスイレンが数輪。春を喜ぶかのように草花が咲き、絵の中に入り込んだようだった。 5月中旬に再訪すると、違う絵になっていた。水面に映るのは、濃い緑と水辺のアイリス。無数のスイレンの上をトンボが飛び交い、庭には生命力がみなぎっていた。 指定管理者である村の第三セクターの社長で、支配人の和田昌敏さん(69)は「ここは3次元になった絵なんです」と話す。「僕は小雨の時、水鏡に雨粒がポンポン当たって跳ね返る感じが好きですね」 この丘陵地ではかつて、村が特産のユズを使うワイナリーを検討したが、最終的に「モネの庭」構想に行き着いた。1996年、村の担当者がアポなしで庭を訪ね、クロード・モネ財団の庭園責任者に熱意を伝えた。後に、村に招いて庭を整備する住民グループと交流してもらい、指導や監修も受けて2000年の開園にこぎつけた。 庭造りの考え方は「花の色で…この記事は有料記事です。残り682文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする