現場から死刑執行が急増するアメリカ 突出するフロリダ、刑務所前で見た光景印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする
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アメリカ南部フロリダ州の郊外。どこまでも広がる芝生と林の中をまっすぐにのびる道路沿いに、背の高い金網に囲まれた白い建物群が見えてきた。 フロリダ州刑務所だ。 2月24日午後6時ごろ。刑務所から道路を挟んで反対側の広場には、60人ほどが集まっていた。 この日、刑務所では死刑囚1人を、薬物注射で執行することが予定されていた。同州では州知事による執行指示が事前に公表、報道される。夕日がまぶしい広場で、人々は「死刑は拷問だ」「今週の執行に反対します」などと書かれたプラカードを持参していた。 「もう6時2分だ。祈ろう」。死刑執行の時刻が過ぎ、一人がそう声をかけると、一同は静かに目を閉じた。 あの建物のどこかで、1人の命が、職員の手によって終わりを迎えている。刑務所の白い壁を見つめながら、想像をめぐらす。死刑執行の予定が事前公表されない日本では、経験したことのない感覚を覚えた。 約1時間後、州矯正局はメルビン・トロッター死刑囚(65)の死刑が予定通り執行されたと発表した。1986年に商店主を殺害した罪で死刑が確定していた。 集会を主催したのは地元の市民団体「死刑の代替を求めるフロリダ州民」だ。執行のたびに集会を開いている。過去には執行がなく集会を開かない年もあった。 だが昨年、集会の回数が急に増えた。過去15年で最多 47人の死刑執行 米国で死刑をとりまく状況を…この記事は有料記事です。残り2170文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする








