ストーリー就活先は「ほとんどアークヒルズに」 外資系金融が集った眠らない街初見翔印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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ゴールドマン・サックス証券(GS)取締役の上田(こうだ)彰子(54)は30年ほど前、就職活動中にアークヒルズ(東京都港区)で見た風景を昨日のことのように覚えている。 「看板に並ぶ企業の名前を眺めて『この中のどこかに入れたらいいな』と思ったんです」 アークヒルズが開業した1986年は、男女雇用機会均等法が施行された年だった。「バリバリ働くなら、外資系金融かコンサルかマスコミ。結局、ほとんどがアークヒルズに入居していた企業でした」連載「ヒルズの原点」②「ヒルズ」の名前で知られる森ビルによる大規模再開発の第1号「アークヒルズ」の開業から40年が経ちました。当時としては斬新なアイデアが詰め込まれた「未来の都市」が生まれた背景やその後の変化を、3回の連載で紹介します。【初回はこちら】時間かけて住民と合意形成、「ヒルズの原点」アークヒルズ開業40年 なかでも、アークヒルズには当時まだ珍しかった外資系金融機関が集中していた。ソロモン・ブラザーズ、バンク・オブ・アメリカ、ドイツ銀行――。森ビルによると開業当初、オフィス棟に入居した企業の3分の1を外資系金融機関が占めた。 上田が94年に入社したGSもそのひとつだった。ロンドンに次ぐ2カ所目の海外拠点として74年に東京駐在員事務所を開設。83年に東京支店の営業を始めていた。先陣切ったバンク・オブ・アメリカ 折しも80年の外為法改正、85年のプラザ合意と、日本の金融環境は急激に自由化・国際化が進んでいた。森ビル創業者の故・森泰吉郎は「外資系企業の日本進出、東京事務所の開設、拡張機運が盛り上がっていた。(中略)僕はアークヒルズを新しい国際金融センターに仕立てようと考えた」(日本経済新聞社「私の履歴書」)。 開業前年の85年初頭、バンク・オブ・アメリカが事務所を探しているとの情報を森ビルは得る。営業活動をさっそく始め、入居が85年8月に決定。これを皮切りに「並行して交渉していた外資系金融機関も次々に入居を決定し始めた」(同)。GSも86年のアークヒルズ開業と同時に入居した。 なぜ外資系金融機関はこぞっ…この記事は有料記事です。残り971文字有料会員になると続きをお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人初見翔ネットワーク報道本部専門・関心分野農林水産業と食、まちづくりとものづくり、教育・子育て関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする