現場から2026年5月25日 6時00分伊藤秀樹印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする

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小結若隆景が12勝で並んだ大関霧島との優勝決定戦を制し、2度目の優勝。大関昇進の起点を築いた。霧島は4度目の賜杯(しはい)に届かず、優勝同点。新関脇の熱海富士と琴勝峰はともに9勝目。新三役が有力な義ノ富士は11勝目を挙げた。優勝争いに絡んだ琴栄峰は3連敗で敢闘賞を逃した。 若隆景は、霧島が本割で勝ったのを支度部屋のテレビで見届けると、すぐ立ち上がった。「よし」と一言つぶやき、霧島との優勝決定戦へ気持ちを入れ直した。 大一番の立ち合いは、低く、鋭く当たった。おっつけながら前へ出て、霧島を圧倒した。11日目で対戦し、いいところなく敗れた相手に雪辱を果たし、2度目の賜杯(しはい)を抱いた。 「集中して自分の相撲を取り切れたと思う。一番一番、一生懸命取った結果が、優勝につながった」。いつものように表情を崩さず、淡々と。それでも家族のことになると表情をゆるめ、「常に支えてくれた家族の前で優勝できてうれしい」と感謝した。 度重なるけがに苦しんだ。2022年春場所で初優勝。だが、関脇だった23年春場所、右ひざを大けが。3場所連続で全休し、一時は幕下まで落ちた。夏場所の醍醐味、染め抜きビュースポットは 入場券不要の敷地外にも 先場所は右ひじを負傷し、途中休場。今も完全には治っていない。それでも地道に稽古を重ねた。師匠の荒汐親方(元幕内蒼国来)は「けがをしてもできることをコツコツ続けていた」という。 この夏場所は小結で12勝を挙げた。大関昇進の目安は「直近3場所を三役で33勝」とされ、「起点」を作った。昨年秋場所は、あと一歩のところで負け越し、昇進を逃している。「そこに向けてやっていきたい」。31歳は、再び大関の座を取りに行く。 2場所連続優勝を狙った霧島は、決定戦に敗れた後「今場所で一番良くない立ち合い」だったとつぶやいた。 若隆景には本割で5連勝中だった。だが、優勝がかかった一番で上体を起こされた。支度部屋では、力が抜けたような表情で「悔しいですね」とぽつり。 今場所は12日目から大関以上が自分だけとなり、連日結びを任された。12勝3敗という成績には「良かった」としつつ、やはり優勝を逃した悔しさは大きい。「最後を勝って締めないと」 審判部長の浅香山親方(元大関魁皇)は優勝同点の霧島について、次の名古屋場所が綱とりになる可能性を消さなかった。「レベルの高い優勝が大事。それは絶対でしょう」。上位陣が土俵に戻ってきた時、真価が問われる。有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。※無料期間中に解約した場合、料金はかかりませんこの記事を書いた人伊藤秀樹スポーツ部|相撲、体操、ボクシング担当専門・関心分野スポーツ、災害、歴史、行政関連トピック・ジャンルジャンル印刷するメールでシェアするFacebookでシェアする